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エンデュランス(1): 安定度を高めるための練習

 JJF2014ではエンデュランス競技会に参加して、5ボールカスケード、6ボールファウンテン、7ボールカスケードでそれぞれ1位を獲得しました(今年は台風のために早く会場を後にしてしまったかたが多くいらっしゃったようですが…)。JJF自体に参加できなかった2013年を除いて毎回エンデュランスには挑戦しており、2010年以降、ボールのカスケードとファウンテンについては、2011年の6ボールファウンテン以外はすべて勝利しています。
 このくらいの成績を残していれば、エンデュランスについて多少語ってもいいのではないかと思うので、エンデュランスの成績を伸ばすための練習や準備について、何回かに分けて書くつもりです。

 まず、一口にエンデュランスといっても、場合分けをして考えることが必要です。おおまかに分けると、
1. 集中力が高いときでもドロップのリスクがある、安定度の低いパターン
2. 集中力・体力が持続すれば安定して続けることができるパターン
の2つを考えることができます。ぼくの場合は5カスケードは2.で、6ファウンテンと7カスケードは1.です。
 2.の状態の人が複数いてエンデュランスを行なう場合は、ジャグリングの技術そのもの以外の部分で勝負がつくことになります。これについては記事を改めて書くことにして、今回は1.の、安定度の低いパターンをいかに安定させていくか、ということを考えて行きます。

●エンデュランスをすることはエンデュランスの練習ではない

 さて、エンデュランスの練習として一般的に行われているのは、競技会のときと同様に、ドロップするまでひたすらボールを投げ続けることのようです。そうして自己記録がたとえば100キャッチから150キャッチに増えたら、練習の成果が出てエンデュランスの能力が高くなったと見なされます。
 しかし、エンデュランスをすることがエンデュランスの練習になるとはかぎりません。ただ投げ続けることは、自分がどのくらいエンデュランスができるのかを測る指標とはなっても、エンデュランスの技術を向上させるのにふさわしいやり方ではありません。記録を伸ばすことに集中しすぎると、自分がそれまでに習得した範囲の技術しか使わないからです。

 具体的に説明してみます。たとえば、肘が伸びて前に出た状態で投げる癖がついている人が、5カスケードの技術を高めたいとします。5カスケードであれば、ある程度練習すれば、フォームが悪くてもときには100キャッチくらいは続くこともあるものです。
 問題は、この、100キャッチくらいは続いてしまうということです。最高100キャッチだったとすれば、技術的に何らの向上をしなくとも、試行を繰り返せば110キャッチくらいはすぐに出るでしょう。150キャッチを達成したとしても全く驚くことではありません。本人が自覚できていない理由のためにいい記録が出ることは、単に確率のいたずらであって、技術とはほとんど無縁のことです。肘が伸びて前に出ているという弱点があるのであれば、現状の技術の範囲から抜けだしてこの弱点を解消しなければ、根本的な上達は望めません。しかし記録は更新されているだけに、本人としては上達しているという実感をもってしまいます。だから、おそらくは何か改善すべきことがあるのだろうと疑問をいだきながらも、毎回ほとんど同じようなフォームで試行を繰り返すだけになってしまいます。そうすると、ときどき記録を更新することはあっても、決定的なステップアップはできないままです。

●エンデュランスをやめる

 この泥沼を抜け出すには、記録を狙うことをやめることが必要です。エンデュランスの練習をするために、エンデュランスをやめるのです。それで代わりにどうするかといえば、フォームそのものを改善して、理想的なものに近づけていく作業をします。

 このやり方は、いくつかありえます。一番単純に思いつくのは、誰かしら参考とするジャグラーを決めて、自分の体の動かし方をそのジャグラーの体の動かし方に近づけていく、というものでしょう。ぼく自身も、かなり長いあいだ、このやり方を続けてきました。
 しかし今は、このやり方でも弱点となるような癖から逃れることは難しいのではないか、と考えています。たしかに、ある理想形を頭に描いてそれをなぞろうとすることは、初期の段階では自分の技術の範囲を抜け出す挑戦でありえます。けれども、その理想形にある程度近づいて慣れてしまうと、結局はその慣れた動きばかりを繰り返すことになります。その動きでそのパターンを安定させることができればよいのですが、そうでなければまた行き詰まることになってしまいます。

●理想形から離れてみる

 ぼくが今採用しているのは、逆説的になりますが、理想から明らかに外れた(と思われる)フォームで練習をする、という方法です。
 ここまで述べてきたように、重要なのは、自身の技術の外側に踏み出していくことです。こういう投げ方のほうがいいのではと頭を使うことは、もちろん絶対に欠かせないことではありますが、そうやって考えたやり方で投げるだけでは、結局それまでに習得した技術の延長線上で体を動かしているにすぎません。一歩踏み出すには、自分が今思い描いている理想形のことをいったん忘れて、自分が慣れている体の動かし方もいったん封印して、とにかく自分にできない体の動かし方、自分がやったことのない体の動かし方を学んでいくことが大事です。

 たとえば、左右両手のスロー位置が重なるくらい(あるいは、むしろ右手/左手のスロー位置のほうが左手/右手のスロー位置より左/右にくるくらい)まで、スロー時に手を内側に振るフォームで練習してみるとします。最初は体がうまく動かないでしょうが、練習を繰り返すうちに、ある程度まではその動きが上達し、続けられるようになるはずです。
 さて、腕を内側へ振る動きがジャグリングにとって重要なのは言うまでもありません。しかし、ただ自分がやりやすい投げ方で練習しているだけでは、この動きに関する技術を向上させることはできないかもしれません。一方で、このように極端に腕を内側に振って投げることは、腕を振る動きのより積極的な練習となるはずです。この点で、この投げ方を試みることは、すでに習得していた技術の範囲を抜け出し、フォームを理想形に近づける手助けとなると言えるでしょう。

 このような、理想形から外れた投げ方としては、たとえば
・スロー位置を内側(外側)にする
・キャッチ位置を内側(外側)にする
・軌道を体に近づける(体から遠ざける)
・軌道の高さを上げる(下げる)
・左右の軌道の高さをずらす
など、いろいろ考えることができます。こういった投げ方を寄り道してじっくりと練習することが、結局はパターンの安定度を高めるための近道となるはずです。頭の中に思い描いている理想形は、現実の理想形ではないかもしれません。たとえそうであったとしても、実際の体の動きが頭の中の理想形と一致しているとも限りません。理想形がわからないなら、理想形を実現できないなら、とにかくいろいろな投げ方を習得することが必要です。
 もちろん、どんな投げ方でも練習して役に立つというわけではないでしょう。しかし、練習してみなければ役に立つかどうかはわかりませんし、役に立たないと思って練習しないのであれば結局何も変化がありません。役に立つかどうかといった今の自分の判断を放棄してみると、思いがけない発見があるかもしれません。

コメントの投稿

非公開コメント

No title

自分も今5ボールミルズやりながら似たようなこと考えています。
腕を普段より深く交差させたりボールをいつもより高く(低く)投げたり。
中々安定しませんが。。。

No title

ブログをすっかり放置していたら、コメントが自動的に承認待ちに分類されるようになっていました。
失礼しました。

5ボールミルズはぼくも練習しようと思うことは時々はあるのですが、なかなかモチベーションが上がらずすぐにやめてしまいます。
お互いがんばりましょう。
プロフィール

mascaret

Author:mascaret
福岡出身・東京&千葉&フランス経由、千葉在住のジャグラーです。

*経歴
JJF2014にて
 エンデュランス
  5ボールカスケード1位
  6ボールファウンテン1位
  7ボールカスケード1位
JJF2012にて
 チャンピオンシップ決勝進出(2年連続)
 エンデュランス
  5ボールカスケード1位
  6ボールファウンテン1位
  7ボールカスケード1位

*使用道具
ボール:RF Beanbag M (Rad Factor), Elite 8 M (Gballz) etc.
クラブ:PX3 SIRIUS TRAINING (Play)
リング:Absolute Circus Ring (Absolute Circus), Wind Stream Ring (Mr. Babache), SATURN (Play)

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