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ボディースローパターンの表記と生成

 ボディースローと言って一般的に連想されるのは、おそらくバッククロスやアンダーザレッグ、近年ならビハインドザネックなどで、これらのパターンはほとんどの人が多少の心得はあるかと思います。しかし、もっと複雑なボディースローになると、普段の練習メニューにはなかなか入ってこないという人が多いと思います。ぼく自身も、基本的でないボディースローはめったに練習しません。
 しかし、スローおよびキャッチの能力を高めるためにはさまざまな投げ方を試みたほうがよいので、どのようなスタイルのジャグリングを行うにせよ、ときどき複雑なボディースローを練習しても損をすることはないと思います。
 さて、試みたことのないボディースローに挑戦しようとするとき、練習するパターンの決め方は、ほかの人のジャグリングを見てまねをする仕方と、自分自身でパターンを考える仕方の2通りが考えられます。人のパターンをまねしてももちろんいいですし、多くの人がやっているパターンにとりあえず手をつけてみるというのも戦略としてはまっとうなものです。ただ、自分自身でパターンを作れたほうが、ジャグリングの楽しみは増すはずです。今回は、ボディースローのパターンを作る方法の一例を紹介します。
 なお、この方法はJJF2010のゲストワークショップにて、ステファン・シングが「ボディースローを考えるときには体の周りに5つの空間があると想定するとよい」と言っていたのを聞き、それをヒントとして考案したものです。改良の余地はさまざまあると思いますので、いろいろ試してみてください。

●ボールの移動の表記

 表記・生成方法を考えるうえでまず必要なのは、ボディースローとはどのような投げ方なのかを理解することです。もちろんジャグラー間に共通の見解はないと思いますが、ここではボディースローを、「道具に体の背面を通過させること」と定義します。たとえばバッククロスではボールは背中の後ろを通りますし、アンダーザレッグなら脚の後ろを通るので、ボディースローとなります。しかしオーバーヘッドは、ボールがとくに体の背面を通るわけではないので、この定義のもとではボディースローとはなりません(個人的にも、オーバーヘッドは腕の向きが違うだけであって、ボディースローとは呼べないのではないかと考えています)。
 このように定義するとき、「ボールがどこから背面に下がり、どこから前面に出てくるか」を指定すれば、ボディースロー時のボールの動きをとりあえずは表記できます。体の前面/後面の出入り口としては、5か所を考えることができます。「頭と右腕のあいだ」、「右腕と右脚のあいだ」、「右脚と左脚のあいだ」、「左脚と左腕のあいだ」、「左腕と頭のあいだ」の5か所です。
 右手で投げるとして、たとえば「右腕と右脚のあいだ」からボールを背面に移し、「右脚と左脚のあいだ」から前面に戻すのであれば、それは一般的なアンダーザレッグの投げ方となりますし、「右腕と右脚のあいだ」から背面に移して「左腕と頭のあいだ」から前面に戻せばバッククロスの投げ方となります。
 さて、このままでは表記が面倒ですし、左右対称に考えたいので、それぞれの空間を以下のように表記することにしましょう。

A:スローする腕のあいだ
B:スローする腕それに近いほうの脚のあいだ
C:スローする腕に近いほうの脚もう一方の脚のあいだ
D:スローする腕と遠いほうの脚スローしないほうの腕のあいだ
E:スローしないほうの腕のあいだ

blog 20130812


このように略記したうえで、たとえばABなら「道具がAの位置から背面に移り、Bの位置から前面に戻る」ことを表すとします。すると、アンダーザレッグはBCと、バッククロスはBEと表記できます。ビハインドザネックならAEとなりますし、オーバーザショルダーならBAとなります。
 このように考えると、ボディースローを40種類に分類できることが分かります。まず、背面に移る場所が5通りあり、前面に戻る場所が4通りあるのですから、5×4で20通りとなります。さらに、投げたほうの手でキャッチするか、それとも反対の手でキャッチするかの2通りがありますから、20×2で計40通りとなるわけです。

●スローおよびキャッチのタイミング

 この表記法はボールの動きだけしか表していないので、スローおよびキャッチのタイミングによっては、同じ表記のスローでも見た目が全く異なったものになります。たとえばBCでも、普通のアンダーザレッグのようにボールを手にもったまま脚の裏を通してから投げる(①)ことができますし、通常のスローと同様に投げたうえでキャッチするほうの腕を脚の背面に回してそこでキャッチする(②)こともできます。あるいは、シャワーの1を脚の下に通すときのように、ボールがスロー中に体の背面を通る(③)こともありえます。
 ぼく自身は面倒なのでこれらはあまり区別しませんが、区別しようと思えば、適当な記号を使ってボールが背面を通るタイミングを表せばよいです。ボールが手から離れるタイミングを記号「'」で、ボールをキャッチするタイミングを記号「"」でそれぞれ示せば、たとえばBC'"なら上記①を、'BC"なら③を、'"BCなら②を表すことができます。具体的に順を追って説明すると、BC'"なら、投げる前の段階でボールに脚の後ろを通過させ(BC'")、そのうえでスローし(BC'")、キャッチする(BC'")ということです。バッククロスは'BE"、ビハインドザネックなら'AE"と表せるでしょう。この'や"といった記号も用いるなら、パターンは全部で40×3で120通りとなります。ただし、この中には人体の構造上不可能なものも含まれているので、実際に可能なものの数はこれほど多くはありません。

●ボディースローパターンの生成

 さて、このようにボディースローを表記することに決めれば、逆にランダムな文字の組み合わせからボディースローを作れることになります。適当にDAとかECといったように文字を並べて、その文字がどのようなボディースローになるかを考えてみるわけです。
 ただ、40通りくらいなら、1つずつすべてを試してみるのもいいかもしれません。ぼくもランダムに試すのはかえって面倒なので、一度40通りすべてを試みてみました。そのうえで、見栄えのよい動きやルーチンに組み込めそうな動きを探せばよいと思います。
 一通り試してみたら、今度は実際のジャグリングパターンにボディースローを組み込んでみましょう。このとき、ノーテーション(サイトスワップ)と組み合わせると表記が簡単です。数字の直後にその数字の投げ方を指定するよう文字を配するとして、たとえば3ボール3カウントのアンダーザレッグなら3BC33のように表せますし、3ボール1カウントのアンダーザレッグなら3BCとなります。3ボール1カウントのバッククロスなら3BEとなります。53の5はバッククロス、3はアンダーザレッグなら、5BE3BCとなります。
 531のそれぞれの数字をボディースローにすることを考えると、ボディースローを行わない場合も含めて各数字ごとに投げ方は21通り(5×4+1)ずつあるわけですから、531にボディースローを組み合わせる仕方は21×21×21=9261通りにもなります(うち1通りはボディースローを含んでいませんが)。333でも、21+21×20+21×20×19÷3=3101通りあります(これもうち1通りはボディースローを含んでいません)。これだけでも、毎日10通りずつこなすとしても、すべて試みるのに1年近くかかることになります。これらにスローおよびキャッチのタイミングによるヴァリエーションまで加えると、さらに膨大な数になります。

●背面を複数回通るボディースロー

 なお、ここまでは体の背面を一度しか通さないボディースローしか扱ってきませんでしたが、背面を複数回通すスローも、文字を4つ以上並べれば表記することができます。CDBCなら、右手で投げて左手でキャッチするとして、たとえば「右手を右から左へと左脚の下をくぐらせたうえでスローし、そのボールを、左手を左から右へと右脚の下をくぐらせたところでキャッチする」という動きを表していることになります。この投げ方の場合は、'および"を使ってより細かく表記すると、CD'"BCとなります。ほかにも(やや難しいですが)CD'BC"や(かなり難しいですが)'CDBC"も可能です。さすがに4文字になると物理的に困難あるいは不可能なものが多くなりますが、だからこそ挑戦してみる価値があるかもしれません。

 表記法の大まかな説明は以上です。文字だけではわかりづらいかもしれません。本当は動画を撮りたいのですが、いま手元にあるパソコンでは動画の編集を行うことができません。
 疑問点や、改良の提案などありましたらお知らせください。

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プロフィール

mascaret

Author:mascaret
福岡出身・東京&千葉&フランス経由、千葉在住のジャグラーです。

*経歴
JJF2014にて
 エンデュランス
  5ボールカスケード1位
  6ボールファウンテン1位
  7ボールカスケード1位
JJF2012にて
 チャンピオンシップ決勝進出(2年連続)
 エンデュランス
  5ボールカスケード1位
  6ボールファウンテン1位
  7ボールカスケード1位

*使用道具
ボール:RF Beanbag M (Rad Factor), Elite 8 M (Gballz) etc.
クラブ:PX3 SIRIUS TRAINING (Play)
リング:Absolute Circus Ring (Absolute Circus), Wind Stream Ring (Mr. Babache), SATURN (Play)

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