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マルチプレックスパターンの表記と生成(1)

●マルチプレックスとは

 ひとつの手から複数のボールを同時に投げることを、マルチプレックス(スロー)と呼びます。ふつう、同じ個数を投げるとしても、マルチプレックスを用いるパターンのほうが、用いないパターンに比べてずっと難度が低くなります。たとえば、6ボールマルチカスケードを考えてみてください。これは、6個のボールを2個ずつの3組に分け、その3組がそれぞれ1つのボールであるかのように、3ボールカスケードの要領で投げるパターンです。このパターンはマルチプレックスの基本的な投げ方・取り方さえ習得していればすぐにできるようになるもので、6ボールファウンテンやハーフシャワーと比べるとはるかに容易です。
 マルチプレックスを含むパターンは、この容易さのために、あまり高くは評価されてきませんでした。しかし最近では、ウェスをはじめとする流行の先端をいくジャグラーたちがマルチプレックスを多用する複雑なパターンを頻繁に用いており、マルチプレックスへの関心が以前よりもずっと高くなってきているようです。
 さて、こうしたマルチプレックスのパターンも数字で表記・生成することができます。一般的なサイトスワップパターンは(5ボールくらいまでは)理論的に可能なものはほぼすべて実現されてしまっている一方で、マルチプレックスパターンには実現可能でも手をつけられていないものがたくさん残っています。珍しいパターンを作りたいのであれば、マルチプレックスの数字表記はぜひ理解するべきです。今回は表記方法を説明し、それから後日、マルチプレックスを含むパターンの生成方法を紹介したいと思います。

 なお、はじめは分からないところがあっても飛ばして、とりあえず「●数列の解読」のところで具体的な考え方を確認すると、その他のところも分かりやすくなるかと思います。

●[ ]の意味

 マルチプレックスの表記といっても、とくに大きく変わることはありません。新しい記号を一種類導入するだけです。その記号とは、[ ] というカッコです。
 このカッコの意味は、「中に書いてある数字のスローを一方の手から同時におこなう」というものです。
 たとえば[54]とあれば、片手に2つもったボールをそれぞれ5と4の軌道に投げわけるということで、[543]とあれば、片手に3つもったボールをそれぞれ5、4、3の軌道に投げわけるということです。
 [52]とあれば、2つもったボールのうち1つだけを投げることになります。[22]なら、ボールを2つとも手中に保持したままになります。
 また、シンクロのパターンなら、[4x4]のようにxを用いることもあります。この場合も同様に、1つを4x、もう1つを4の軌道で投げます。

●周期とボールの個数

 それでは、具体的なパターンをとりあげてみましょう。[53]121というパターンを見てみます。まず、ボールの個数を考えてみましょう。一般に、
  数字の合計÷周期=ボールの個数
という等式が成り立つのでしたが、マルチプレックスを含んでもこの等式は成立します。このパターンでは、
  数字の合計=5+3+1+2+1=12
となります。
 それでは、周期はいくつでしょうか?答えは、4です。[ ]内の数字はすべて同時に投げるのですから、中にいくつの数字があっても、1拍分の長さしかありません。このパターンには5つの数字が含まれていますが、[53]は1拍と数えるので、周期は4になります。
 そこで、このパターンは、
  ボールの個数=12÷4=3
となります。

●数列の解読

 それでは、数字を順に追って、[53]121がどのようなパターンなのかイメージ・実践してみましょう。初期状態として、右手に2つ、左手に1つボールをもっているとします。
 [53]121 まず、右手から[53]を投げます。つまり、1つは5、もう1つは3の軌道に投げわけます。
 [53]121 ついで、空になった右手に、左手のボールを素速く投げわたします。
 [53]121 左手からわたされたボールは、右手で保持したまま投げません。
 [53]121 最初に投げた2つのうち低いほう(3)が左手に落ちてくるので、それを右手に素速く投げわたします。すると、右手はボールを2つもっていることになり、1.のステップに戻ることができます。
 ボールの動きがイメージできたでしょうか。これは、3ボールのマルチシャワーです。

 以上の知識で、マルチプレックスを含む表記を読み解くことと、マルチプレックスのパターンを見て数列で表すことができるはずです。通常のパターンに比べて複雑になりがちなので、はじめは1つのパターンを理解するのにも多くの時間をかけなければならないかもしれません。しかし、慣れてくるにつれて、考えるスピードがしだいに速くなってくるはずです。
 次回は、マルチプレックスを含む数列がジャグリング可能なものかどうか判定することを通じて、一歩進んだ理解を目指します。

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プロフィール

mascaret

Author:mascaret
福岡出身・東京&千葉&フランス経由、千葉在住のジャグラーです。

*経歴
JJF2014にて
 エンデュランス
  5ボールカスケード1位
  6ボールファウンテン1位
  7ボールカスケード1位
JJF2012にて
 チャンピオンシップ決勝進出(2年連続)
 エンデュランス
  5ボールカスケード1位
  6ボールファウンテン1位
  7ボールカスケード1位

*使用道具
ボール:RF Beanbag M (Rad Factor), Elite 8 M (Gballz) etc.
クラブ:PX3 SIRIUS TRAINING (Play)
リング:Absolute Circus Ring (Absolute Circus), Wind Stream Ring (Mr. Babache), SATURN (Play)

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