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練習の実際:81416

 このブログでは、ある程度自信をもってできるパターンを取り上げて、それらを、できるようになったあとの自分の視点から解説してきました。できないパターンを解説することはできないですし、それに効率よくパターンを習得していくには、無駄を省いてエッセンスだけを学んでいくことが大事です。
 けれども、できるようになる前とあととではパターンの見方が大きく変化するもので、自分が当たり前と思っていることでも他の人にとっては必ずしもそうではないですし、それにそもそも僕自身わかっていると思っていることでも実は本当にはわかっていない、とうこともたくさんあるはずです。
 そこで、実験的にですが、自分ができないもしくはやったことのないパターンをどのように習得していくかを一からビデオに収めてみて、その過程を振り返りつつどういうことを考えていたか、を再構成してみることにします。
 今回は初めてですので(第二回があるかどうかは知りませんが)、あまり難しそうなことは避けて、4ボールのやや複雑なサイトスワップ「81416」をやってみることにしました。このパターンは、今日練習に向かう直前に適当に作ったもので、以前に挑戦したことは全くありませんでした。


●練習を始める前に

 あらかじめいくつか準備をしておくと、初めて挑戦するパターンの練習をスムーズに進めることができます。
 まず、スタート時にどのようにボールを持っておけばよいかを確認します。81416については、8を投げる手に1個、反対の手に3個持っておけばよいです。この作業は、サイトスワップになれた人だったら頭の中だけでできますが、慣れないうちは紙に書いてみると整理しやすいです。
 また、基本パターン(この場合は4ファウンテン)からの移行方法も考えておくとよいです。単純なやり方を紹介しておきます。まず、

44448141681416

と、基本パターンの数字をボールの数だけ(4444)ならべて、そのうしろに移行後のパターンを数周期分書きます。次に、それぞれの数字のボールがどこに落ちてくるかを下に書きます。(0は数字の位置をそろえるための便宜的なものです。)

44448141681416
00004444104181
0000001

こうしてみると、3つ目の4と最初の1が同じタイミングで落ちてきて、2つ目の8となるべきボールが無いことが分かります。そこで、たとえば3つ目の4を7に変えれば上手く移行できます。

44748141681416
00004414174181

こういった移行法は、複雑なパターンだと頭の中だけで考えるのが面倒なので、練習に出かける前に考えておくほうが楽です。
 さらに、もし他の人がやっている動画があるのであれば、よく見て研究しておくべきです。ジャグルマスターなどのプログラムは、実際に人が投げているわけではないのでコツを見つけることなどはあまり期待できませんが、自分にできそうかどうか、くらいは判断できます。

●練習



0:00 -

 たぶんあまり苦労せずにできるだろうと油断をして練習に向かったので、上に書いた準備のステップを何も踏まずに撮影を開始してしまいました。とりあえず、ボールをどちらの手に何個ずつ持つべきかを考えています。

0:10 -

 こういった奇数周期のサイトスワップは、1周期ずつ、投げ出しの手ごとに練習していくのがよいです。今回は右手投げ出しから。
 まずは81、次に814、8141、そして81416と、1つずつスローを増やしていきます。複雑なパターンでは、1投ごとに考えていたのではとても間にあいません。考えずに自然に投げられるようにすることが大事です。ですから、それまでの部分がスムーズに投げられるようになってはじめて、スローを増やします。
 考えずに体が自然に動くようになるまでにかかる時間は、すでにできるパターンによって大きく変わります。同程度に複雑なパターンをやったことがある場合はどんどん投げられるようになりますが、そうでない場合はとにかく繰り返して体に覚えさせましょう。
 また、この段階ではキャッチよりスローのほうがはるかに大事です。スローに失敗してもキャッチを頑張れば何とか形にすることはできますが、しかしそれでは不適当なスローの高さやリズムを正しいものと思い込んでしまいかねません。落ちて来るべきタイミングでボールが落ちてこないのだったら、スローが悪いのです。理想的な投げ方を見つけるまでは、キャッチに必要以上に神経質にならないようにしましょう。

0:25 -

 まずここで1をドロップしていますが、これは直前数回の試行での8が大きく右方向に逸れたのが気になって、8のスローにより意識を向けるようにしたからです。実際、この8はそれ以前の試行よりもずっとよい位置に落ちてきています。ある点に注意を向けたせいでその他の点がおろそかになってしまうことはありがちですが、注意を向けた点で向上が見られたなら、練習の初期段階ではあまり気にするべきではありません。

0:29 -

 今度は8のキャッチでミスをしました。直前のドロップを受けて1に注意を向けるようにしたところ、今度は8がまたやや右に逸れています。もちろんふつうならこの程度のずれはキャッチにはほとんど影響しませんが、気持ちがすでに次の試行に向かっていたためにボールへの注意を怠ってしまいました。

0:36 -

 はじめて1周期分全部を投げました。最後に6を投げるということに集中していたので、それまでのスローはよくありませんが、6を投げた瞬間にパターンを理解した、と感じました。というのも、右手で8→4→6と投げるという流れが、すでにやったことのある864と全く同じだということに(このときようやく)気づいたからです。このように、それまでに試みたことのあるパターンとの関連を見つけることができれば、習得の効率はぐっと上がります。

0:40 -

 とりあえず理解はできたので、あとは軌道を修正しつつとにかく繰り返します。最初の数回はやはり8が右に逸れて不満でしたが、最後の2回はこれもある程度修正できました。

0:58 -

 今度は左手から。左手から1個だけ持ったボールで8を投げる、というのが実は始めてのことだったので、やや戸惑っています。やり方としてはもちろん右手からの場合と同じですが、すでにやり方はある程度分かったので、あまり悩まずどんどん投げます。

1:32 -

 左右両方とも一度は確認できたので、連結にむけて左右交互に。6投目で8を投げねばならない、ということをやや意識しながらなので、投げることができていれば軌道が乱れてもとりあえずはあまり気にしないことにします。軌道の正確さは、試行ごとに徐々に高めていくことができればよいです。

1:36 -

 間違いました。よくあることです(^^; 動揺して次の試行もミス。

2:00 -

 左右両方とも確認できたので、連結してみます。投げ始める前に少し間をおいて頭を整理します。最初からあまり多くのことを考えるてもうまくいかないものなので、まずは連結部、つまり、6の次に8を投げること、8の次の1を忘れないこと、の2点に留意します。周期ごとにはすでに練習してきたのですから、81まで投げることができればあとは体が勝手に動いてくれる…はずです。

2:08 -

 ドロップしました、が、最初にしては上出来だと思います。ここまでできればとりあえず形にはなっているので、あとは繰り返し練習して軌道を修正していくことが大事です。

2:46 -

 リズムが一定でなかったですが、軌道をやや低くすればよいのではないかと考えました。一般に、軌道は低いほうがコントロールが楽で、その分リズムもそろえやすくなりますが、あまり慣れていないパターンではスローがスムーズにいきませんので、軌道を低くするとかえって難しくなります。ここでは、もう投げ方は一応理解できたので、軌道を低くしてみることにしました。

3:00 -

 右腕をぷるぷる震わせていますが、これはキャッチミスしたボールを握りなおそうとしているからです。うまくいかなかったので結局パターンを止めましたが。

●練習後

 このパターンはあと1分くらい練習したのですが、単調になるのでビデオはカットしました。
 もともと練習するつもりのないパターンなのでこれっきりなのですが、できるレベル、あるいは安定するレベルまでもっていきたいのなら、ビデオを利用して練習後に復習と反省をすることが大事です。
 自分でこのビデオを見返してみての感想としては、スローが不安定なのは練習をし始めたばかりなので仕方がないとして、軌道の高さは、もっとずっと低くするべきです。それだけで安定感がずっと増すはずです。

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移行方法

こんにちは お久しぶりです。

先日741の練習をした時に4ファウンテンから普通に入ったら、
片手に2個集まってしまいどうすればいいんだ?と困っていましたが、
この記事を見て解決できました。
4444741を4445741とすれば良かったのですね、助かりました!

1つ質問させてください。
「スタート時にどのようにボールを持てばよいか」を考える時は、
片手に2つずつ/右に3つ左に1つ/右に1つ左に3つ といった持ち方について、
それぞれジャグリング可能かどうか判定していくのでしょうか?
それとも何か法則などがあるのでしょうか?

スピンホビーさんへ

お久しぶりです。

ご質問の内容については、いくつかの方法で判定できると思います。法則と言うほどのものではありませんが、とりあえず自分が一番シンプルだと思うやり方を紹介します。
741を例に取ります。記事に書いたのと同様、パターンを数周期並べたものを上の段に、それぞれのボールが落下するタイミングを下の段に書きます。

741741741
000104174

ここで、0を書いたタイミングで投げるボールは、いずれのボールも落ちてこないのですから、あらかじめ手に持っておかねばならないことになります。この場合は初めが00010となっていますので、右手から投げ始める場合は、右手には0が3つ、左手には0が1つあることになります。ですから、右手に3つ、左手に1つ持った状態から始めればよいことになります。

上記の81416なら、

8141681416
0010104181

となりますので、右手に0が1つ、左手に0が3つですから、右手に1つ、左手に3つの状態からはじめることができます。

と、長々と書いてきましたが、実際には、ある程度慣れてくると、頭の中でボールの移動をイメージして判断できるようになると思います。しかも、イメージができれば実際にそのパターンを投げるときも上手くいきやすくなります。ですから、複雑なパターンを頭の中で再生する練習をしていくと、一石二鳥かと思います。

補足

もしかしたらもうお気づきのことかもしれませんが、多少補足をしておきます。
「あるパターンが基本パターン(カスケード/ファウンテン)から直接に移行可能か否か」を判定するシンプルな方法についてです。

「ボールの数をnとするとき、パターンのi番目の数字がいずれか1つでもn-i以下であれば、そのパターンは直接に移行可能ではありません。」

理由は…まあ、サイトスワップを図示してみれば明らかかと思います。
4ボールなら、1番目の数字が3以下、2番めの数字が2以下、3番目の数字が1以下、4番目の数字が0、のいずれかが該当してしまうと、そのパターンは直接に移行可能ではないと分かります。もっと単純化すると、3210というフィルターをかければよいことになります。
たとえば534なら、5>3、3>2、4>1ですのでこの条件に引っかからず、直接に移行可能です。
741は、7と4は大丈夫ですが、1(<=1)が引っかかりますので、移行可能ではありません。
同様に、5ボールなら43210、6ボールなら543210、などといったフィルターをかけてみればよいです。

解説ありがとうございます

こんばんは。
丁寧な解説ありがとうございます。 分かり易かったです。
なるほど、こんな方法があるんですね!
補足の方の内容も確かに言われてみればその通りですね。
でも、たぶん言われなかったら気付かなかっただろう・・・

頭の中でのイメージ再生、投げるところまではよいのですが、
どれかが落ち始めるとこんがらかってきてしまいます・・・
まだまだ不慣れなのでトレーニングしないとダメですね。

色々と丁寧にありがとうございました。
では、失礼します。
プロフィール

mascaret

Author:mascaret
福岡出身・東京&千葉&フランス経由、千葉在住のジャグラーです。

*経歴
JJF2014にて
 エンデュランス
  5ボールカスケード1位
  6ボールファウンテン1位
  7ボールカスケード1位
JJF2012にて
 チャンピオンシップ決勝進出(2年連続)
 エンデュランス
  5ボールカスケード1位
  6ボールファウンテン1位
  7ボールカスケード1位

*使用道具
ボール:RF Beanbag M (Rad Factor), Elite 8 M (Gballz) etc.
クラブ:PX3 SIRIUS TRAINING (Play)
リング:Absolute Circus Ring (Absolute Circus), Wind Stream Ring (Mr. Babache), SATURN (Play)

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