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カードを用いたパターンの管理:カードの網羅的作成

★要点

・パターンの管理にはカードが便利。
・網羅的にカードをつくることが、練習のためにもルーチンづくりのためにも大事。


 具体的なカードの作り方については、「カードを用いたパターンの管理:カードの整理と書式」を、カードの応用法は、「カードを用いたパターンの管理:使用例」(まだ書いていません…)を、それぞれ参照してください。


●パターンを管理する必要

 ジャグリングには無数のパターンがあります。練習をするときには、これら無数のパターンのうちから自分の実力に見合ったもの、自分が身につけたいと思うものを選び、挑戦することになります。
 この、挑戦するパターンを選ぶ過程ではよくよく注意すべきで、効率よく上達するには、しかるべきパターンを選択することが大事です。そのためには、まずジャグリングにどのようなパターンがあるのかを、包括的に把握しておかねばなりません。
 ただし、いたずらに多くのパターンをかき集めても、適切に管理しなければ、どこから手をつけべきかという判断すら難しくなってしまいます。このやり方には、人それぞれ、やりやすいやり方があるでしょうが、ここでは、僕自身が用いている、カードを使った管理法を紹介します。

●カードを用いることの利点

 まずは、カードを用いることの利点を述べます。
 パターンを管理する方法としてふつう用いられるのは、ノートでしょう。しかし、ノートでは並べ替えることができませんから、パターンが多くなってくると、目的のパターンを探すことが困難になります。ルーズリーフならこの問題はある程度解決するものの、B5やA5では1枚に1つのパターンを記入するには多きすぎますし、かといって1枚に複数のパターンを記入するのでは、並べ替えられるという利点が小さくなってしまいます。
 この点、カードであれば、1枚に1つのパターンと、そのパターンについての情報を書き加えて丁度よいくらいの大きさですし、並べ替えや追加が非常に容易に出来ます。
 ノートの他にも、パソコンを用いて管理することもできるでしょう。この場合は並べ替えも追加もカードより楽ですし、検索という便利な操作もできます。
 けれども、パソコンでは画面の大きさが限られているので、複数のパターンを並べて見比べるようなことは、あまりやりやすくはありません。複数のパターンを同時に眺めることは、とくにルーチンに組み込むパターンを選択するときにおこないます。そうすると、あまり頻度は多くないように思われるかもしれませんが、ルーチン作成の際には、できるだけ多くの可能性の中から、最もふさわしいと思える1つを選ぶものですから、多くのパターンを同時に考慮できるかどうかは重要なポイントです。
 また、パソコンは字の入力には優れていますが、絵などを描いて挿入することは面倒です。カードでしたら、手書きなのでこうしたことも容易です。
 さらに、パソコンを練習の場にもっていくのは面倒ですし、道具をぶつけないかとか、バッテリーがなくならないかとか、余計な心配も増えてしまいます。カードでしたら、持ち運びが簡単にできます。(ただし、僕自身はカードを持ち運ぶことはしていません。携帯で代用しています。)

●あらゆるパターンを網羅すること

 カードで管理をするさいには、まず、あらゆるパターンを網羅することが大事です。これをしなければ、パターンの管理をする意味がほとんど無くなってしまいます。
 あらゆるパターンですから、現時点でできないパターンも含めますし、試みたことすら無いパターンも含めます。20ボールファウンテンのような、人間には不可能な技のカードをつくることは無駄でしょうが、人間に可能と思われるパターンであれば、すべて記録するべきです。
 もちろん、思いつかないパターンを記録することはできません。ですから、まずは基本的なパターンや、機械的に生成することのできるサイトスワップなどのカードからつくりはじめます。知らなかったパターンを目にしたときや思いついたときには、それをそのつど新しく記録していきます。そのさい、そのパターンをもっと簡略にしたり複雑にしたりすることで、他のパターンをつくることができないかどうかも検討します。
 僕自身は、5ボールまでは、アシンクロだけでも、3桁までならすべてのサイトスワップを、5桁までなら最高点がa未満のすべてのサイトスワップを、カードにしました。もちろんこの条件に含まれなくてもつくったカードはたくさんありますし、シンクロやマルチプレックスのパターンも数多くあります。さすがに面倒なので数えはしませんが、全部で1000枚くらいはつくったと思います。

●網羅的にカードをつくることのメリット

 このような仕方でパターンをかき集めることは、一見無駄に思われるかもしれませんが、そんなことはありません。知らなかったパターンに気づくことができるということだけでも、この労をとる価値はあります。
 個人的には、ジャグリングにオリジナリティを求めることは嫌いですし、複雑なサイトスワップも、実際には見た目よりも簡単なことが多いので、あまりルーチンに入れたりしたくないのですが、それでも、新しいパターンを知り、それを練習することは、技術の向上につながる可能性がありますので、重要なことだと考えています。
 たとえば、よく言われることですが、5カスケードを覚えたいとして、そればかりひたすら練習しても、ふつうはできるようにはなりません。それでできるようになった人を見たことはありませんし、もしできるようになったとしても、それはその人が才能に恵まれているからとしか思えません。5カスケードができるようになるには、それより難度の高いいくつものパターンを練習しなければいけません。基本的な技術を向上させるためにも、様々のパターンを知り、練習することが、結局は近道になるのです。
 また、多くのパターンを知っていれば、パターン同士の関連に気づきやすくなります。そうすると、新しいパターンを練習するときにも、既知のパターンの技術を応用することで習得が速くなり、こうして、連鎖的につかえるパターンの数が増えていきます。
 たとえば、753は744や531と関連が強く、この2つがどの程度できるかによって、習得に必要な時間は大きく変わるはずです。しかし、こうした関連は、習得して初めて正確に理解できるようになるものですから、とにかく手当たり次第に練習していくという姿勢も大事です。それに、そもそもそうしたパターンを知らなければ練習のしようがありません。たとえば、744は有名でも、これと関連の強い741や714は、それほど知られてはいないのではないでしょうか。まずは、紙の上でパターンを網羅しておくべきです。
 さらに、多くのパターンを知っておけば、それがそのままルーチンをつくるさいの強みになります。新しさだけで勝負するのは個人的には嫌いですが、ルーチンを退屈なものにしないためには、なにかしら、ふつうとは違うものを見せることが必要です。パターンのストックが多ければ、すぐにそこから適当なものを選び、ルーチンに組み込むことができます。
 以上のように、ただ練習するだけでも、あるいは人に披露するのでも、ジャグリングにどのようなパターンがあるのかをできるかぎり網羅的に把握しておくことは、大変有効な手段です。
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 第三のポイントは、個々のボールに注意を向けるのではなく、すべてのボールを全体として捉えるようにすることです。
 ジャグリングは、複数の道具を同時に操るものです。特定のボールだけを見ていてできるものではありません。たとえば、ジャグリング中に視線を動かすのは、かなり危険なことです。あるボールの位置を正確に把握しようとしてそのボールに視線を向ければ、たしかにそのボールはより確実にキャッチできるでしょうが、他のボールの位置の把握は反対に困難になります。視線を動かすのが絶対に必要だというのでないパターンの場合は、視線は動かさないのが賢明です。
 同様に、視線を動かさないとしても、あるボールにだけ意識を向けてしまうと、その他のボールが把握しにくくなってしまいます。

 もちろん、特定のボールに意識を向けること自体が問題なのではありません。スローの成功・失敗に応じて、ボールごとに注意する度合いを変えるのは極めて重要な技術です。
 ただし、すべてのボールにいちいち注意を向け、意識的に位置を把握せねばならないという考えは、完全に誤りです。たしかに、3カスケードくらいなら、投げ上げたボールにいちいち意識を向けても、あるいはいちいち視線で追いかけてさえも、安定して長時間ジャグリングし続けることは可能でしょう。けれども、もっと多くのボールを扱ったり、あるいは複雑なパターンを行ったりする場合は、一つ一つ意識を向けていくというわけにはいきません。ボールを見て、いちいちこのあたりに落ちてくるはずなどと考えていたのでは、絶対に間に合いません。
 難しいパターンを安定させるには、ただボールを眺めるだけで、その位置を一瞬で正確に把握できることが必要です。

 ボールの位置の把握に限らず、もっと一般的に言うと、ジャグリング中には意識せねばならない要素をできる限り減らすことが大事です。意識すべき要素としては、ボールの軌道の他にも、たとえば肩や肘など体の各部の位置や、手の動かし方、脚の動かし方、それにリズムなど、さまざまにあります。これらのすべてを同時に考えることなど、とても不可能です。これらの要素はできる限り自動化して、思考を節約せねばなりません。

 さて、先ほど、はじめからできるだけ脱力して投げるべきだと提案したのと同様に、ボールの位置の把握についても、はじめからできるだけ意識しないように練習していくことが有効だと考えます。
 このためには、まず、視線を絶対に動かさないようにします。もちろん、94444のような、ボールごとに軌道の高低差があるパターンでは、視線を多少は動かすことが必要になりますが、その場合も最小限にとどめます。
 視線を動かさないというのは、顔を動かさないというだけでなく、目も動かさないということです。ボールの動きにつられてしまうので、これははじめは難しいと思います。
 まずは、壁の前に立って、目のピントをその壁に合わせたままジャグリングしてみるとよいです。壁になにか視線を向ける目印などがあると、なおやりやすいでしょう。ピントがあっていなくてもボールはきちんとキャッチできるはずで、そのときの感覚をしっかり覚えておきます。
 これができたら、今度はボールの位置にピントを合わせても視線が動かないように意識します。意識することを減らすべきだと言っているのに矛盾してしまっているようですが、はじめは意識的に視線を動かさないことが大事です。これをしっかり意識して練習するうちに、視線を動かさないということが無意識的にできるようになる、つまり自動化されるはずです。
 こうした練習を続けていけば、個々のボールに注意を向けず、全体をぼんやりと把握する見方が身についてくるはずです。
 ボールの位置を無意識的に把握するやり方は、はじめはキャッチをミスするのではないかと不安に感じるでしょうが、パターンを安定させるためには絶対に必要な技術です。普段の練習のさいにも、ボールがどれだけよく見えているかだけでなく、ボールをどれだけ見ないで済ませられているかに注意を払うことが大事です。

(完)

7へ

ワークショップ_20111009_7

 留意すべき第二のポイントは、脱力することです。
 脱力することのメリットの大きなものとして、2つ挙げることができます。
 一つは、疲れにくいこと。同じ技をするにしても、脱力して投げることができる人とそうでない人とでは、脱力して投げることができる人のほうが疲労が溜まりにくいことは、言うまでもありません。したがって、脱力して投げることができれば、練習をより長くできるようになりますし、練習の密度を高めることもできます。
 もう一つは、ボールのコントロールが容易になることです。最大で10の力を発揮できるとして、同じ技を3の力でやるのと5の力でやるのとでは、3の力でやるほうが、体の動きをよりよく制御できますから、スローの精度もキャッチの精度も高めることができます。
 こうしたメリットがありますから、ジャグリングのさいにはよく脱力することが有効です。

 ところで、以上のようなことを述べると、脱力しようにも技の負荷が高すぎて脱力することなどできない、と言われることがあります。たしかに、5ボールカスケードなどでは、はじめのうちは、適当なリズムも軌道もわからず、コントロールも一定せず、懸命に腕を動かさねばとてもできないように思えるかもしれません。しかし、脱力せずに練習することは、やはり好ましくありません。
 安定しているパターンでは、脱力して投げることができているはずですし、逆に安定しているパターンであえて過剰に力を入れると、かえって余裕がなくなります。また、安定しているパターンで脱力して投げることができない場合というのは、ちょっと想像するのが困難です。これは対偶をとれば、脱力して投げることができなければ、安定させることはできないということです。
 必要以上に力を入れて練習しつづけても、確かに上達はするでしょうが、効率は悪いですし、それが安定に結びつくとは考えにくいです。一般に、はじめは体力を大いに消耗するパターンでも、練習して上達するにしたがって、そのパターンをするのに必要な力は徐々に小さくなっていくはずです。これが、練習して上達するふつうのプロセスでしょう。
 しかし、脱力していなければ安定にはつながらないということを考えると、もっと効率のよいやり方があるように思われます。つまり、負荷の高いパターンを練習するにしても、はじめから脱力して練習するのです。コントロールが乱れたり、リズムが一定にならなかったりしても、無理に力んでボールをとりにいったりせず、あくまで脱力したままの状態でいることを優先します。もちろん、ミスをリカバリする技術も重要ですが、それは脱力して投げることを覚えたあとからでも遅くはありませんし、まずは脱力して投げることを覚えるべきです。

 なお、誤解されないように付け加えておきますが、脱力して投げることが重要だと言っているだけで、筋力が必要ないと言っているわけではありません。
 私自身もウェイトトレーニングをやっていますが、筋力を高める目的は、より力強く投げることではなく、投げるのに必要な力の、最大筋力に対する比率を小さくすることです。
 たとえば、3の筋力が必要なパターンを、全く同じ技術をもつ二人のジャグラーがやるとして、もし一方が10の筋力を、もう一方が20の筋力をもつなら、20の筋力をもつ人のほうが、より脱力して投げられることになり、したがってより余裕をもつことができるはずです。脱力するというのは、最大筋力と相対的なものなので、最大筋力を高めれば、そのぶん、脱力した状態でボールを投げ上げることのできる高さを上げることができます。

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ワークショップ_20111009_6

 さて、ようやくといったところですが、ここからは今回のテーマである、ジャグリング中に心がけるべきポイントについての話に移ります。

 第一のポイントは、同じ軌道を描くべきボールはすべて同じ位置からスローする、ということです。
 これは極めて当然のことだと思われるかもしれません。けれども、実際にこれがきちんとできている人はそれほど多くはないですし、自覚して練習できている人も少ないようです。
 ボールの軌道を決定する要素は、力の入れ具合(=軌道の高さ)、スロー位置、キャッチ位置の3つに分析できます。この3つを維持できれば、一定の軌道で投げ続けることができることになります。
 さて、これらのうちでふつう最も意識されるのは、キャッチ位置でしょう。ジャグリングはキャッチができなければ成功したことにはなりませんし、それにキャッチをするにはまずボールの位置を把握しなければなりません。一方で、スロー位置や軌道の高さの調節は視覚に頼らずにできますから、キャッチ位置の調節のほうがより注意を向けがちになります。しかし、そもそもキャッチ位置を一定にするには、同じ位置からスローすることが望ましいこともまた、考えてみれば当然のことです。
 よく、20キャッチ程度ならときどき成功するけれども、それ以上はほとんどできないという方がいらっしゃいます。こういった方は、キャッチすることにばかり気が向かってしまって、スロー位置がばらばらになってしまっていることが多いです。とくにボールの数が増えると、ボールの衝突を避けようとしてスロー位置を変えてしまっている場合もあります。確かに、ミスを回避するためにあえてスロー位置を変えるのも重要な技術ではあるのですが、それが有効になるのは、ある程度そのパターンをつづけられるようになってからのことです。それまでは、衝突やキャッチミスは意に介さず、とにかく同じ位置から、同じ軌道でスローすることを第一に心がけるべきです。
 ボールの数やパターンにもよりますが、具体的には、平均キャッチ数が50に達しないうちは、まだスロー位置が一定していないか、あるいは一定していてもその位置が理想的ではない可能性が高いといえると思います。この段階では、スロー位置を前後左右いろいろと試してみて、一定の投げ方を維持できるスロー位置を探していくことが必要です。
。 
 もちろん、ある程度つづけられるパターンでも、スロー位置が一定になるように意識することと、よりよいスロー位置を探すことは大事です。とくに、一度スローが乱れてキャッチ位置がずれてしまった場合も、多少無理をしてでも同じスロー位置まで運んでから投げるようにします。これが、パターンを安定に近づけていくための練習になります。

5へ 7へ
プロフィール

mascaret

Author:mascaret
福岡出身・東京&千葉&フランス経由、千葉在住のジャグラーです。

*経歴
JJF2014にて
 エンデュランス
  5ボールカスケード1位
  6ボールファウンテン1位
  7ボールカスケード1位
JJF2012にて
 チャンピオンシップ決勝進出(2年連続)
 エンデュランス
  5ボールカスケード1位
  6ボールファウンテン1位
  7ボールカスケード1位

*使用道具
ボール:RF Beanbag M (Rad Factor), Elite 8 M (Gballz) etc.
クラブ:PX3 SIRIUS TRAINING (Play)
リング:Absolute Circus Ring (Absolute Circus), Wind Stream Ring (Mr. Babache), SATURN (Play)

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