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軌道の高さ

★要点

・軌道が高いからといって余裕が生まれるわけではない
・軌道が低いほうがコントロールが容易でリズムも一定にしやすい

●軌道の高さ

 ジャグリングの安定感を測る上では、軌道の高さ、リズム、スロー位置、キャッチ位置、肘の位置など、いろいろな要素が考えられます。これらの中でも軌道の高さは、一見するだけで良し悪しがある程度判断でき、またジャグリングのやりやすさに密接に結びついた、重要な要素です。
 軌道の高さについては、高いほうがよいという意見も低いほうがよいという意見もありえ、いずれにも理があり、いずれにも非があります。結論としては、当然ですが、高すぎず低すぎもしない高さがよいということになります。
 けれども、実際に多くのジャグラーが投げている高さと、理想的な高さとの間には差があるように思えます。個人的には、軌道が高すぎるジャグラーが多いように思いますので、ここでは軌道の高さを低くすることの利点を述べていくことにします。

●軌道の高さとリズム

 言うまでもないことかもしれませんが、軌道の高さとリズムとは表裏一体のものです。軌道の高さを変えることは、リズムを変えることです。ですから、リズムがあまり問題とならないようなパターンであれば、軌道の高さもあまり大きな問題とはならないかもしれません。この記事では、とくに5カスケード以上を念頭においています。3カスケードや4ファウンテンでは、適当に高く投げるだけでも、少なくとも複数のボールが同じ手に同時に落ちてくるといった事態にはなり得ません。
 これは言い方を変えれば、ジャグリングの練習をする上で軌道の高さやリズムが初めて問題となるのは、5カスケード以降からということです。もちろん3ボールや4ボールでも高さやリズムに注意をはらう必要はありますが、4ボールまでと5ボール以上とでは、問題の質が全く異なります。4ボールまでは高さやリズムがでたらめでもなんとかなりますが、5ボール以上は高さとリズムがある程度正確でなければ不可能です。
 ですから、とくに5カスケードでつまづいている人や、まだ5カスケードに挑戦してはいないけれど目標にはしている人は、軌道の高さに注意した練習をしていくことが有用かもしれません。

●軌道は高いほうがよいか、低いほうがよいか?

 軌道は高いほうがよいというジャグラーは多いようですし、自分自身も以前そのように考えていたことがありましたが、その根拠はそれほど説得力があるものではないと思います。

 まず、軌道が高いほうがボール同士の間隔が広くなり、したがって、衝突しないで投げられる軌道の幅が広くなる、というものがあります。
 もしすべてのボールを理想的な軌道で投げられると仮定すれば、たしかに軌道が高いほうが、低い場合より衝突しない軌道の幅は大きくなるでしょう。しかし、許される軌道の幅がどのくらいあるかという議論は、そもそも理想的なスローを繰り返し続けることはできないということを前提にしています。1つ1つのボールの軌道が少しずつでも異なるという実際の状況下では、軌道が高いほうが許される軌道の幅が大きいとは限りません。
 さらに、当然のことですが、高く投げるほうがより大きな力が必要なので、ボールのコントロールが難しくなります。それに、たとえ投げ上げる角度のずれが同じであっても、高く投げたほうが落下位置はより大きく変化してしまいます。
 一方、軌道の高さが低ければ、確かに許される軌道の幅は小さくはなりますが、スローのばらつきが減るため、下手に軌道を高くするよりは衝突の危険を減らせます。

 また、高く投げるほうが軌道やリズムの修正をしやすいという意見もたまに聞きます。
 これも上記の場合と同じです。軌道が高くリズムがゆっくりであれば、崩れても修正しやすそうですが、実際にはそのようなことはありません。そもそも軌道やリズムが崩れるのはコントロールに失敗したからであって、コントロールの難しい高めの軌道では、修正しようとしたところで、ミスがより深刻になっていくばかりです。
 なお、3ボールや4ボールで軌道を立て直すときに1つだけボールを高く投げ上げることがありますが、これはボールの数が少ないからできることです。5ボールで同じことをやろうとすると、77722のように3つのボールを投げ上げるか、645や744のようなサイトスワップにする必要があります。これはなかなか難しい技術なので、5ボール以上で軌道の修正をする場合は、無理をせず少しずつ正しい軌道に近づけていくのが得策です。

 さらに、軌道が高いほうがボールを保持していられる時間が長くなるので余裕ができる、という意見も考えられます。
 これについては、まずジャグリング中の余裕が何に由来するかをよく考える必要があります。ボールの保持時間を長くすることは、コントロールを正確にするという点からは確かに余裕につながると言うことができるでしょう。
 しかし、手の動きとしては、ボールを投げる動きのほかに、ボールをスローし終ってからキャッチするまでの動きもあります。保持時間を長くすることは、後者の時間を短くすることです。余裕をつくろうとして保持時間を長くすると、キャッチの時間には余裕がなくなってしまうのです。保持時間は長くすればいいというわけではありません。スローにかける時間とキャッチにかける時間を適切に配分することが余裕につながります。
 さて、軌道が低ければ保持時間を長くすることはできませんから、キャッチしたボールはすぐにスローすることになります。そうすると、保持時間の長さが自然に一定になって、したがって軌道の高ささえ揃っていれば、とくに意識しなくとも一定のリズムを保ち続けることができます。リズムが速くなりますから余裕が無いように思われるかもしれませんが、軌道が低いぶんコントロールが余裕で、ミスが減るため、同じ動きを繰り返すのは難しくありません。
 一方で、軌道を高くした場合は保持時間を長くも短くもできます。これはジャグリング中の自由が大きいということではありますが、保持時間を意識的に一定にしなければいけないということでもあって、これはリズム維持の観点からは望ましいことではありません。

●理想的な高さをどのように見つけるか

 以上のように、低い軌道の高い軌道に対する優位を述べてきましたが、そもそも軌道が高い・低いという感じ方には個人差が大きくあるものです。理想的な軌道より低く投げているのに、投げている本人は自分のスローが高すぎると感じている、ということも十分ありえます。ただ、大まかな感想としては、軌道が高すぎるジャグラーのほうが多いようです。
 さて、理想的な高さの探し方ですが、これにはいろいろなやり方があると思います。ここでは、自分が用いている方法の一つを紹介します。
 この方法では、ボールの保持時間から理想的な高さを逆算していきます。まず、やや高めの軌道で投げて、保持時間をできるだけ短くしていきます。そうするとキャッチするための時間が長くなります。この余分な時間は削ることができるはずです。そこで、軌道を次第に低くしていきます。低くし過ぎると、腕をあまりに速く動かさねばならなくなって、コントロールがかえって困難になります。そうなる高さよりも少し高いくらいに、腕が常に休むことなく動き、かといって疲れてしまうほどリズムが速くはない高さが見つけられると思います。
 ボディスローやミルズメス系など、基本スロー以外のパターンにも利用できます。ポイントは、最初の段階で限界まで保持時間を短くしておくことです。そうしておかなければ、軌道を十分に低くすることができません。
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プロフィール

mascaret

Author:mascaret
福岡出身・東京&千葉&フランス経由、千葉在住のジャグラーです。

*経歴
JJF2014にて
 エンデュランス
  5ボールカスケード1位
  6ボールファウンテン1位
  7ボールカスケード1位
JJF2012にて
 チャンピオンシップ決勝進出(2年連続)
 エンデュランス
  5ボールカスケード1位
  6ボールファウンテン1位
  7ボールカスケード1位

*使用道具
ボール:RF Beanbag M (Rad Factor), Elite 8 M (Gballz) etc.
クラブ:PX3 SIRIUS TRAINING (Play)
リング:Absolute Circus Ring (Absolute Circus), Wind Stream Ring (Mr. Babache), SATURN (Play)

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