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3:オーバーヘッドカスケード

★要点

・顔の上ではなく前で投げる
・肘は横に出す
・手は楕円運動
・ボールは人差指と親指で支える

●動画



1.徐々に高くしてオーバーヘッド
2.ハイアップからのオーバーヘッド
3.横から

●導入

 オーバーヘッドは、ボディスローの中でも比較的とっつきやすいものです。アンダーザレッグは長時間練習するとかなり疲れますし、バッククロスやオーバーザショルダーはコントロールが非常に難しいですが、オーバーヘッドは、コツをつかめばそれほど体力を消耗しませんし、腕の動きがよく見えるのでコントロールもオーバーヘッド程難しくはありません。
 それでも普通のスローとは一見して違うことがわかるので、一般の観客へのうけもなかなか良いです。また、得意としているジャグラーが日本にはあまりいないので、狙い目のテクニックでもあります。

●練習方法

○腕の位置:顔の前

 練習をはじめる前に、投げ方をよく理解しておく必要があります。まずは腕の位置から。
 オーバーヘッドと名付けられてはいますが、普通は腕の位置は顔の前になります。練習を始めたばかりの人はよく本当に顔の上で投げていますが、これではかなり腕に負担がかかりますし、キャッチに失敗するとボールが顔に直撃する危険があります。また、通常のスローと腕の位置の違いが大きすぎるので、移行が難しくなります。腕は顔の前におくのが基本です。

○腕の形:肘を横に開く

 オーバーヘッドでの腕の形は、2種類あります。1つは、肘を前に突き出して、前腕を前後に開閉する投げ方で、もう1つは、肘を横に出して、前腕を左右に開閉する投げ方です。上級ジャグラーは、一般に後者の投げ方をしています。アンソニー・ガットーやジェイソン・ガーフィールドなどです。前者の投げ方を採用しているのは、トーマス・ディーツくらいです。
 ぼくも一般的な、後者の投げ方を採用しています。それぞれのメリットとデメリットを挙げると、以下のようになります。
肘を前に出す投げ方
 メリット
 ・力を加えやすい
 ・野球などの投げ方に感覚がやや近い
 デメリット
 ・顔の上でボールを投げることになりやすい
 ・肘関節だけで投げようとすると前後へのコントロールが難しい
 ・基本スローとは投げ方が根本的に異なる
肘を横に出す投げ方
 メリット
 ・基本スローでの手の円運動と動きが近い
 ・基本スローと手の前後位置がほぼ同じ
 ・肘関節だけで投げても軌道が前後へずれることが少ない
 デメリット
 ・他のスポーツにはあまりない動きなので、慣れるのに時間がかかる
 ・ボールの左右へのコントロールがやや難しい
実際に試していただければ、ここで述べたことの意味が理解していただけると思います。ポイントは、肘を横に出す投げ方のほうが、通常のスローとの違いが少ないということです。日常ではあまりやることのない動かし方なので、慣れるまでには時間がかかりますが、いったん覚えてしまえば安定感はずっと高くなるはずです。

○手の使い方:ボールを人差し指で支える

 通常の投げ方であれば、主に中指と薬指でボールを支えていると思います。オーバーヘッドでは、人差し指と親指が下にくる向きにして、この二本の上にボールを載せます。
 オーバーヘッドは通常のスローに比べて力を加えにくいので、投げる瞬間には、指先でしっかりボールに力を伝えます。ただし、指を曲げてボールを押し出す必要はありません。これをすると、たしかに多少高く投げられるかもしれませんが、コントロールが難しくなります。投げる瞬間に指先を多少緊張させるくらいでよいです。

○移行の仕方

 通常のカスケードからの移行法で一般的なのは、カスケードを徐々に高くしてオーバーヘッドに移るやり方と、1つのボールを高く投げ、そのすきにオーバーヘッドの形を準備するやり方の2通りがあります。人によって違いはあるでしょうが、おそらく、最初は後者のやり方のほうがやりやすいと思います。ある程度慣れてくると、前者のほうが安定度を高めやすいです。いずれも試してみて、自分に合う方法を見つけてください。

○腕の動かし方:(楕)円運動を意識

 まず、通常のスローと同じで、肘の位置はできるだけ動かさないほうがよいです。動かす関節を少なくすることで、リプロダクション(動きの再現)が容易になるからです。
 前腕の動きも、通常のスローと同じで、手で円を描くことを意識します。もちろん、肩・肘・手の位置関係から、手を完全に円運動させることは不可能です。実際には楕円のような動きになります。大事なのは、車のワイパーのような単純な行き帰りの運動ではない、ということです。あくまで円運動を意識してください。
 はじめのうちはボールのキャッチからスローまでがスムーズにできず、ボールの保持時間がどうしても長くなってしまいがちです。これは、オーバーヘッドの動きに慣れていないせいかもしれませんが、おそらく手がきちんと回転運動をしていないためだと思われます。
 手に円運動をさせるには、前腕をやや正面に向けつつ下ろす必要があります。はじめはこの動きを意識的に行うことが大事かもしれません。
 また、肘の位置はできる限り動かさないほうがよいと書きましたが、実際には、手の楕円運動を実現するために、肩関節を多少動かす必要があります。具体的には、手を下ろすさいに肩関節も多少下げることになります。動画を見ていただければ、肩が多少動いているのが分かると思います。

●視線と意識

 視線と意識の使い方は、通常のカスケードと変わりません。
 通常のスローから移行する場合、視線の移動が大きくなります。
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3:キャリー

★要点

・片手のみのクローキャッチから次第に移行すると楽。
・上の手は、ボールをまっすぐ落とすのではなく、少し持ち上げるようにして放る。
・リズムはカスケードと同じ。慌てて速く動かしたりしないこと。

●動画



1.ふつうにキャリー。
2.クローキャッチからのキャリー。

●導入

 手を上下に配置する特殊な構えが特徴的で、そのためか一般受けがとてもよく、ルーチンに入れればほぼ間違いなく拍手をもらえます。しかしその割には難度は低く、いったんコツをつかめばすぐに人に見せられるレベルまでもっていくことができます。

●練習方法

 具体的なやり方に入る前に、まず理屈を説明しておきます。キャリーができない人の間違いでありがちなのが(というより、これが唯一の間違いといってもいいのですが)、上の手からボールをまっすぐに落としてしまうことです。しかしこれではリズムが速くなりすぎて、ふつうは追いつけません。上の手がボールを放すさいには、まっすぐ落とすのではなく、軽く上方へ持ち上げます。
 こうすることの利点は主に2つあります。第一に、ボールが上の手を放れて下の手の高さにまで落下するまでの時間が長くなります。そうすると、リズムが全体的にゆっくりになり、余裕をもってボールをコントロールすることができます。第二に、上の手を曲線的な軌道で自然に動かすことができます。ボールをまっすぐ下に落とそうとすれば、手はどうしても直線的に動かざるをえません。すると軌道を安定させることもリズムを一定にすることも難しくなります。しかしボールを放す瞬間に手が上昇していれば、その勢いのまま手を外側に回して、手で変形した円軌道を描くことができます。
 もう1つ注意すべきことは、リズムはカスケードと変わらないということです。慌ててしまって無理に手を速く動かそうとする人がよく見受けられますが、そうやっていてはいつまでもできるようになりません。もっとも、この点は上記の、ボールを持ち上げつつ放すということができていれば自然に解決できるはずです。

 以上のことを踏まえたうえで、具体的な練習方法の紹介に移ります。特殊な技ですから練習の仕方はさまざまにありえますが、ここでは自分が習得したときの方法を紹介します。片手のみクローキャッチをしている状態から、両手の位置を少しずつずらしていくというものです。動画の2パート目(0:18-)を参照してください。
 この方法のメリットは、上におく手を最初から自然な軌道で動かせることです。手の位置を少しずつ動かしていくので、手の動きを瞬間的に根本から変える必要がなく、キャッチするときに下げ、スローするときに上げるという動きを維持しやすいのです。
 もしクローキャッチができないなら、通常のカスケードのまま手を上下に配置するのでもよいかもしれません。この場合はタイミングを見計らって前腕をひねる必要がありますが、これはそこまで難しい動きではありません。クローキャッチから入るほうがより自然ですが、キャリーの上の手はクローキャッチしているわけではありません。むしろオーバーヘッドに近いです。落ちてくるボールの下に手をおいて、待っていればよいのです。

 なお、キャリーに厳密な形というのはおそらくありませんが、やはり上の手が上下する幅は小さいほうが格好よいでしょう。クローキャッチから移行する場合は、やりやすい代わりに手の上下動が大きいので、見栄えをよくするにはこれを小さくしていく練習が必要です。これもやり方はいろいろありますが、たとえば肘の位置をできるだけ動かさないようにして、肘から先だけを車のワイパーのようなイメージで動かすといいかもしれません。もちろん手は弧を反復して描くのではなく、つぶれた楕円を描くようにします。ただし、弧を描くやり方でもできないわけではありません。上達したら挑戦してみましょう。
、肘の位置によって、手が描く軌道も変わります。ぼくはオーバーヘッドは肘を開いてやるので、キャリーの上の手もそのようにしていますが、そうすると自然にキャッチ位置のほうがスロー位置よりも高くなります。これが気になるなら、肘を体の正面におけばキャッチ位置とスロー位置を同じ高さにできます。いずれにせよ難度は大差ありません。

 ここまで上の手についてばかり述べてきました。下の手については、あまり考えなくとも自然に使えると思うのでそれほど気にすることはないのですが、左右の位置が上の手と同じになるようにしましょう。ずれていると見栄えが悪いですし、何よりとてもやりにくいです。

 クローキャッチから移行する方法で身につけてしまえば、カスケードやその他のパターンから移行することも容易にできるはずです。このとき、移行直前の1投をやや高めに投げておけば、余裕がつくれてミスを減らすことができます。

●視線と意識

 視線は、上の手と同じくらいの高さに向けて固定します。 下の手は見えていなくても、キャリーの重要なポイントはすべて上の手のほうにあるので問題ありません。
 意識は、とくに上の手でのキャッチに向けつつ、視界に入っているボールすべての位置をぼんやりと把握するようにします。

3:クローキャッチ

★要点

・手首は動かさない。肘や肩の動きだけで投げる。
・手の位置は高めに。肘を前に出してはいけない。
・頂点付近でキャッチ。
・スローのときはボールを指先で転がさない。

●動画



1.ふつうにクローキャッチ。
2.片手のみクローキャッチ。

●導入

 スローもキャッチもふつうとは全然仕方で行なうので、ある程度難しいパターンができる人でもコツをつかむのに時間がかかってしまうことがよくあります。逆にいえば、練習しなくとも他のパターンの習得に差しさわりないということでもあります。もし3ボールをメインにしたいのなら絶対に身につけねばならないですが、数にこだわりたいのなら後回しにしてもよいでしょう。

●練習方法

 まずは片手から始めます。動画の2パート目(0:16-)を見てください。
 なお、単発から練習を始める人も多いようですが、それだと手の平を下に向けた状態でのスローの成長につながりにくいので、最初からある程度まとまった回数を連続で行なうよう練習することを勧めます。
 第一に、手首の角度が大事です。投げている最中は、手首はほとんど動かしません。肘や肩の動きだけでスローします。手の平が自分のほうを向いてしまっていては、スムーズに上方へスローすることができません。手の平は真下かそれより正面側へ向くようにしましょう。上を向きすぎるとかえって難しくなりますし、オーバーヘッドみたいになってしまいますので、ほどほどに。
 次に手の位置ですが、動画を見ていただければわかるように、普通よりも高い位置におきます。クローキャッチでは落下するボールを上からキャッチするわけですから、ボールが落下するよりも速く手を振り下げねばなりません。ですから、低い位置でキャッチしようとすると、ボールがすでに大きな加速度を得ていますからかなりのスピードが要求されますし、タイミングもシビアになります。軌道の頂点で捉えるくらいのつもりで、高い位置でキャッチしましょう。手を高い位置におくために、肘の位置も高くなります。肘の位置を高くするために肘を前に出す人がいますが、これはいけません。ボールを扱う位置が前後にずれないよう、肘の位置は脇を真横に開くことで高くします。肩をすくめるようにして高くするのも、窮屈になるので勧められません。それから、手の位置を高くするといっても、スローの高さは変化させないことにも注意してください。
 手首の角度と手の位置、この二点は大変重要ですので、うまくいかない場合はこれらがちゃんとできているかどうか常に確認してください。
 ボールを握っているときには、主に親指と小指を使います。人差し指から薬指に力を入れすぎると、スローのときに引っかかってしまう危険があります。
 すでに述べましたが、スローの瞬間にも手首は動かしません。試行錯誤している間は手首を上に返す力で投げると思い込みがちですが、コントロールの精度が非常に落ちるし疲れますので、これは厳禁です。スローの瞬間には、指を開くだけです。指先をボールが転がる感覚があってはいけません。指を十分素早く開いて、ボールのまっすぐな進行を妨げないようにします。

 片手でいくらか続くようになってきたら、両手に挑戦してみましょう。
 両手になると途端にリズムを速くしてしまう人が多いようですが、3カスケードと軌道の高さは変えませんのでリズムも変化しません。キャッチのために腕を動かすスピードはやや速くなりますが、スローのリズムは一定に保つことが大事です。
 慣れないうちはスローが難しいので、次第に軌道が低くなってリズムが速まり、手が追いつかなくなってしまうかもしれません。この場合はまず片手でしっかり同じ高さをキープできるよう練習するのがよいでしょうが、片手のみの場合はもう一方の手でかなりリカバリーできてしまいますので、正しく投げられているつもりでも実はそうではないかもしれません。とくに、手首をできるだけ動かさないこと、スローの瞬間にボールを指先で転がさないこと、の二点に留意してください。

●視線と意識

 視線の位置も意識のおき方も、3カスケードと同じです。

55500:フラッシュ

★要点

・腕をしっかり下げること。リラックスして投げられることが大事。
・高く投げる直前のボールも、やや高めに投げて余裕を作る。
・手を左右にも充分大きく動かす。
・はじめは力まずに投げられる軌道で練習。その後徐々に高くしていく。

●動画



1.フラッシュ連続。高めに投げています。
2.1投ずつ練習→2投ずつ練習。
3.フラッシュ単発。

●導入

 ただ高く投げるだけではありますが、ただ高く投げるというそのこと自体が難しいため、見かけよりもかなり難度の高い技です。習得に時間がかかる一方で、ピルエットや5カスケードなど、他の多くの技の前提でもありますから、できるだけ早いうちから練習を始めるほうがよいです。コントロール力の向上にも役立ちます。
 なお、「ハイアップ:スロー」も合わせて参照してください。

●練習方法

 最初は1つだけ高く投げることからはじめます。動画の2つ目のパートを見てください。やり方自体がわからないということはないはずなので、いくつかコツだけ述べておきます。
 まず、高く投げるためには腕を通常よりも低く下げることが肝心です。腕を振り上げる距離を長くしたほうが、あまり力まずともボールにより大きな加速度を与えることができるからです。はじめは高く投げなければと焦るあまり、腕の位置が上がってしまいがちですが、高く投げるには腕を充分に下げ、力まずに投げたほうがよいということを、よくよく意識しておいてください。
 次に、動画をよく見ていただければお分かりになると思いますが、高く投げる直前のボールもやや高めに投げます。もちろんこのようにしなくともできるのですが、こうすると高く投げられるよう充分腕を下げるための時間の余裕ができ、また、ボールの密度が下がるためボール同士が衝突しにくくもなります。
 スローの精度を高めるためにもう一点、腕の動かし方にも注意してください。高く投げようとするとどうしても手の動きが直線的になってしまいますが、手を完全に真っ直ぐ動かすだけでは、ボールを離すタイミングが少し違うだけで軌道が大きく前後にずれてしまう危険がありますし、次のボールをキャッチするために腕を下げはじめる動作への移行も、スムーズではなくなってしまいます。腕は、常に肘を中心にして円を描くようなイメージをもつとよいです。手をきちんと左右にも動かすことで、前後へのぶれを軽減することができますし、腕の上げ下げの切り換えもより自然にできます。
 以上の3点に留意すれば、1つだけ高く投げる動作はそれほど時間をかけずに身につけられると思います。

 1つでできるようになったら、いきなり3つをはじめてもよいとも思いますが、堅実にいきたい場合は2つを高く投げるパターンも練習してみましょう。
 連続はやや難しいので、まずは1回ごとにカスケードにもどります。コツは1個だけ高く投げるときと同様ですが、2つだとボールの高さをそろえることと、衝突を避けることにも気を使わねばならなくなるので、難度はかなり上がります。
 まず高さですが、はじめは1つ目をやや低く、2つ目をやや高く投げると、キャッチのときに余裕ができてやりやすいです。そうやって成功率が上がってきてから、高さをそろえていけばよいです。
 衝突の回避については、根本的にはスローの精度を上げねばならないのでただ練習あるのみですが、腕をしっかり下げることと左右に回すことは常に忘れないようにしましょう。ぼくは2つ目のボールを、1つ目のボールの下をくぐらせるようなつもりで投げていますが、主観的な感覚なので誰にでも通用するかどうかは分かりません。
 あいだにカスケードを挟まず連続で投げるには、ボールを投げられるスペースを広く確保するために、スローをしっかり外側に向けて、キャッチ位置を広げることが大事です。とくに、ボール同士がよく衝突してしまうなら、このことによく注意してみてください。

 ここまでできたら、いよいよ3つです。ここでもまず単発からはじめるほうがよいかもしれません。
 留意点は2つ高く投げる場合と同様です。焦って一投一投をおろそかにするのは禁物で、一投ごとに必ず腕をしっかり下げて、3投を常にできるだけ同じ間隔で投げます。はじめは高さをそろえるのがかなり難しいですが、適当なリズムを見つけることができれば、軌道は自然に一定の形に収束していくはずです。
 はじめは、カスケードより30センチくらい高い程度でもよいです。力まずに投げられるくらいの低めのフラッシュでリズムをつかみ、軌道をそろえられるようになったら、徐々に高さを増していけばよいです。高く投げる場合も、できるだけ不必要に力を入れないよう気をつけましょう。

●視線と意識

 連続で投げている最中は、視線も意識も軌道の頂点付近に向けます。
 カスケードとの移行には、視線の移行がともないます。カスケードにもどるときはいいのですが、カスケードから移行するときには、やや注意が必要です。高く投げる最初の1投に合わせて視線も上げますが、その前に3投目に投げるボールの位置をしっかり把握しておかなければ、それをキャッチしそこなってしまう危険があります。

(4,4)(4,0):1アップ2アップ

★要点

・視線は中央のボールの頂点付近に向けて動かさない。
・中央のボールをキャッチする手を入れ換える場合は、中央のボールだけ高めに投げて余裕をつくる。

●動画



1.ふつうに1アップ2アップ。
2.2イン1ハンドのコラム。ふつうに→1個だけ回すように→1個だけ高く。
3.中央の手を入れ換える練習。中央のボールだけ高めに。
4.ヴァリエーションをいくつか。

●導入

 シンクロリズムのパターン(左右の腕を同時に動かすパターン)としても、またボールを垂直に投げ上げるパターンとしても、他のパターンの基礎となる技ですので、ジャグリングをはじめたらできるだけ早い段階から練習しておくことが望ましいです。
 動画では中央のボールをキャッチする手を入れ換えていますが、入れ換えなくとも1アップ2アップと見なせます(むしろ、そちらのほうが普通かもしれません)。けれども、入れ換えない場合は実質的に2イン1ハンドのコラム(垂直に投げる形)とほとんど変わりませんので、ジャグラーでない人から、簡単だとかずるをしているとか言われてしまいます(そしてたぶんジャグラーからも)。技術的な向上をも視野にいれて、ぜひ手を入れ換えるやり方も修得しましょう。

●練習方法

 上にも書いた通り、まず2イン1ハンドのコラムを身につけることが必要です。ただ、これはひょっとしたらボールを回転させる2イン1ハンドより簡単かもしれません。2イン1ハンドの練習方法については「4:ファウンテン」も参照してください。
 動画の2つ目のパートでコラムの2イン1ハンドを抜き出しています。ボールを垂直に投げ上げるのは簡単なようで実は難しく、慣れないうちはボール同士がぶつかってしまうことが多いと思います。2つのボールのスロー・キャッチ位置を充分に離すことが大事ですが、そうするとキャッチ位置に手を動かさねばという思いから、ボールを内側に投げてしまいがちです。そこで、とりあえずは動画でやっているように、キャッチ位置だけ離してスロー位置は近づける、つまり片方のボールを垂直ではなく外に向けて投げるようにすると、衝突の危険が減らせます。あるいは、片方のボールだけ高めに投げて時間に余裕をつくると、ボールの衝突を避けやすくなります。こういった方法でひとまず投げ方を把握してから、ボール2つとも垂直で同じ高さに飛ぶ2イン1ハンドへと徐々に移行していくと、うまくいくかもしれません。

 コラムの2イン1ハンドができたら、あとは空いているほうの手でボール1個をタイミングを合わせて投げるだけです。2イン1ハンドがある程度しっかりできてさえいれば、これはすんなりとできるはずです。これができない場合は、2イン1ハンドがすでにできているのなら、視線や意識のもち方が適当でないのかもしれません。
 2イン1ハンドのときも1アップ2アップのときも視線の向きは全く同じで、中央のボールの軌道の頂点付近に向けます。ボールを投げるたびに視線を移動させていては絶対にいけません。視線はつねに一点に固定して動かさず、左右のボールは周辺視野でとらえるようにします。はじめは難しく感じるかもしれませんが、これは絶対に必要なステップです。

 2イン1ハンドの形ができたら、今度は中央のボールをキャッチする手を入れ換えていきます。慣れれば何も意識していなくても体が勝手に動いてくれるようになるのですが、はじめはどういう順番で腕を動かせばいいのか考えるのに手間どってしまうと思います。この場合は、動画の3つ目のパートのように、ボールを入れ換えるタイミングで、中央のボールだけ高く投げ上げてみてください。そうすると、その高く投げ上げたボールが落ちてくるまでのあいだに、考える余裕ができると思います。この高く投げ上げるやり方でスムーズに手を入れ換えられるようになれば、すべてのボールを同じ高さに投げるやり方でもできるはずです。
 なお、このやり方は中央のボールだけを高く投げるのがコツで、すべてのボールを高く投げてもそれほど楽にはなりません。というのも、すべてのボールを高く投げると、中央のボールだけを高く投げる場合に比べて、外側のボールをキャッチしてから中央のボールをキャッチするまでの時間が短くなってしまうからです。1アップ2アップに限らず言えることですが、ボールや体の動きが複雑なパターンを理解しようとする場合、すべてのボールを高く投げるよりは、特定のボールだけを高く投げるほうが効率よく余裕をつくれることが多いです。

●視線と意識

 すでに述べましたが、視線は中央のボールの頂点付近に固定します。意識は3つのボールすべてに万遍なくぼんやりと向けて、特定のボールだけに気をとられないようにしましょう。

3:チョップ

★要点

・キャッチ位置を高く。
・腕は肘ないし肩を中心に円弧を描くように回す。

●動画



1.ふつうにチョップ。
2.単発。キャッチ位置が通常よりかなり高いことに注目。
3.高めの軌道でチョップ。

●前提

・3カスケード100キャッチくらい

●導入

 難度はそれほど高くはないのに、ダイナミックで見栄えがよい、お得なパターンです。とくにクラブでは非常にポピュラーで、IJAなどの大きなコンペティションでもしばしば見かけます。4ボール以上のヴァリエーションはほとんど発展しておらず、現状では応用の場面がありませんが、3ボールではさまざまなパターンの合間にアクセントとして加えることができます。3ボールのレパートリーを増やしたいなら、身につけておいて損はないパターンです。

●練習方法

 一見複雑ですので、まず腕の動きを理解することが大切です。動画の2つ目のパートを見てください。チョップでは軌道をカスケードよりもやや高めにしますが、ここでは分かりやすいように、さらにもう一段階くらい高めに投げています。注目していただきたいのは、チョップをする手のキャッチ位置です。通常のキャッチに比べてかなり高い位置でキャッチしていることが分かると思います。チョップの勘所は腕を振り下ろすところですが、振り下ろすにはまず腕を上げねばなりません。したがって通常の低い位置でキャッチしていたのでは、腕を振り上げてから下ろすという長いプロセスが必要になり、腕のスピードがリズムに追いつかなくなってしまいます。そこで、そもそものキャッチ位置を高くしておいて、あとは振り下ろすだけ、という段階まで準備をしておくのです。
 高い位置でボールをキャッチしたら、次は腕を振り下ろすのですが、このときの腕の動かし方はさまざまにありえ、決まった形というのはありません。ただ、ふつうは肩もしくは肘を中心に、体の中心方向に円弧を描くように回します。腕を真っ直ぐ下ろしたりすると、反対の手で次に投げるボールと接触してしまいやすくなりますが、このように腕を回すとその危険を減らせます。
 スローの位置は、体の中心よりはやや反対の肩側にします。カスケードと同じあたりから投げると、腕にぶつかってしまいます。一連の動きがスムーズになるように、チョップで腕を振り下ろしきった位置が理想的なスロー位置になるよう、腕の動かし方を確認しておくとよいでしょう。

 練習の初期の段階では、動画の3つ目のパートのように、スローを高めにして余裕をもたせるとよいです。動画のように腕を交差させるのが難しければ、最初のうちは、腕は真っ直ぐに振り下ろし、スロー位置はカスケードとほぼ同じにして、カスケードとチョップの中間の動きを覚え、まずリズムだけ身につけるとよいかもしれません。それでもうまく腕を振り下ろせない場合は、とにかくボールを高い位置でキャッチすることにだけ集中してください。高い位置でのキャッチさえできれば、手をスロー位置に移動させる過程で自然に腕を振り下ろすことができるはずです。
 慣れてきたら、軌道をだんだん低くしてリズムを速めていきましょう。ボールが軌道の頂点に来ると同時にキャッチするくらいまで速められるのが理想です。また、腕の動かし方をいろいろ変えてみると、見栄えも変化します。動画には肘から先だけ動かすヴァージョンしか収録していませんが、たとえば肩から動かして腕をもっと大きく振り下ろすと、さらにダイナミックになります。

●視線と意識

 キャッチ位置が他のパターンに比べてかなり高いので、左右に交互に上ってくるボールそれぞれの頂点をしっかり見極めて、確実にキャッチします。はじめは振り下ろす腕が気になってしまうかもしれませんが、キャッチが最優先なので、空中にあるボールだけを見ることが大事です。

3:ミルズメス

★要点

・全体を2つの部分に分けて練習する。
・まずは3投ずつ、高めの軌道でゆっくり投げて動きを体に覚えさせる。

●動画



1.普通にミルズメス。
2.二つの部分に分けて、3投ずつ。高めの軌道で練習すると理解しやすい。
3.二つの部分を結合。3投目を高めに投げると考える余裕ができる。
4.ヴァリエーションをいくつか。

●前提

・3カスケード100キャッチくらい

●導入

 腕を交差させたりほどいたりしつつ投げるという、一見複雑なパターンで、3ボールの技の中ではインパクトは飛びぬけて高いです。けれどもいったん投げ方を理解してしまえば、見た目ほど難しくはないということがわかると思います。考えずに体を自動的に動かせるようになることが、ミルズメスができるようになるための鍵です。
 なお、このパターンはミルというジャグラー(どんな人かぼくは知りません)がつくったからこの名があるのですが、ジャグリング界では「開発者の名前's+名前の頭文字と同じ文字で始まる単語」という組合せで新しい技を命名する慣習があったようです。バークスバラッジやルーベンシュタインズリベンジなど。

●練習法

 ボール1個や2個で練習する方法が紹介されることもありますが、1個や2個でいくら練習しても3個でできるとは思えませんし、体の動かし方を覚える効率がよくなるわけでもなさそうなので割愛します。いきなり3個で練習を始めることをお勧めします。

 動画を見てまねていきなりできればそれでいいのですが、ふつうはそんなことはまず無理なので、全体の動きを分割して習得していきます。細かく分けると6つの部分に分けることができるのですが、分けすぎると今度は組み合わせるのが大変なので、2つの部分に分けます。
 動画の2つ目のパートを見てください。このように、右手が上の状態からの一連の3投と、左手が上の状態からの一連の3投とに分けます。それぞれちょうど対称的な動きをしていますので、ここでは右手が上の状態からのもののみ説明します。まず右手に2つ、左手に一つ持ちます。いずれのスローも、両手とも手を自分からみて時計回りに回しつつ投げます。1投目は、両手をほどきつつ右手から右のほうへ投げます。右手を右に回すと同時に左手を左に回すことを忘れないで下さい。2投目は、両手が完全にほどけて普通のスローの位置にきたあたりで、左手から右側に投げます。そこからさらにもう半回転両手とも時計回りに回し、3投目は右手が一番左側に来た時に右手から右側に投げます。キャッチは、1投目は左手、2投目は右手、3投目は左手でします。
 これが全体の半分ですので、左手が上の状態からもこれをちょうど反対にして練習します。スローやキャッチの細かい位置は最初は気にしなくてもよいので、とにかく動画のように、この3投を両側ともそれぞれできるようにしておきます。はじめはどうしても考えなくてはいけないので、高めの軌道で投げたほうがやりやすいと思います。高めのゆっくりのペースでできるようになれば、軌道を低くしても体が勝手に動いてくれるはずです。

 この3投がいくらかできるようになったら、2つの部分を組合せます。動画の3つ目のパートを参照してください。はじめは動画のように3投目を高く投げると、2つの部分をつなぎ合わせるさいに余裕ができると思います。3投目を高く投げるので、リズムは1、2、3、ウン、1、2、3、ウン、です。
 こうした4拍子のリズムでできるようになったら、3投目も1、2投目と同じ高さになげて、1、2、3、1、2、3、の3拍子で投げてみます。これでミルズメスが一応完成です。
 一応と書いたのは、一口にミルズメスと言ってもいろいろな形がありえるからです。余裕があれば、美しいミルズメスを目指してさまざまに改良を加えてみてください。一般的には、すべてのボールが同じ∞の軌道上にあるのが美しいとされています。

●視線と意識

 視線は、高さは軌道の頂点あたりで、横にはボールの移動に合わせて動かします。
 意識は、一つひとつのボールにいちいち注意していたのではとても間にあわないので、全体を漠然と眺めます。高めの軌道で体の動かし方を覚えている段階では、高く上がっているボールそれぞれに注意したほうがよいです。
プロフィール

mascaret

Author:mascaret
福岡出身・東京&千葉&フランス経由、千葉在住のジャグラーです。

*経歴
JJF2014にて
 エンデュランス
  5ボールカスケード1位
  6ボールファウンテン1位
  7ボールカスケード1位
JJF2012にて
 チャンピオンシップ決勝進出(2年連続)
 エンデュランス
  5ボールカスケード1位
  6ボールファウンテン1位
  7ボールカスケード1位

*使用道具
ボール:RF Beanbag M (Rad Factor), Elite 8 M (Gballz) etc.
クラブ:PX3 SIRIUS TRAINING (Play)
リング:Absolute Circus Ring (Absolute Circus), Wind Stream Ring (Mr. Babache), SATURN (Play)

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