スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

3つのR

 これはここ数年頻繁に用いているフレームワークで、調子が悪いときにとりあえず立ち返ってみる軸として、重宝しています。
 3つのRとは、リラックス、リプロダクション、リズムの3つを指します。詳細についてはそれぞれ記事を立てて述べる予定ですので、ここでは大まかに説明するにとどめます。

●リラックス

 リラックスというのは、そのままですが、脱力することです。
 ジャグリングに必要なパワーは、実はそれほど大きくはありません。はじめのうちは、腕をかなり速く動かさねば投げつづけることはできませんが、軌道が安定してくれば、腕の動きは一定で無駄のないものになり、力まずに十分高く投げられるようになるはずです。逆に、このような状態にならねば、安定しているということはできないでしょう。
 さて、最終的には脱力した投げ方にたどりつくのですから、新しい技を練習するときにも、初めから脱力してしまうのがよいです。ナンバーズやハイアップなど負荷の高いものは別ですが、そうでないパターンで練習中にすぐに疲れてしまうようなら、そのままの投げ方では安定に至らないと考えたほうがよいです。
 それに、必要以上に力を入れることは、体力の無駄にもなってしまいます。
 安定させられる投げ方を求め、さらに長時間の練習でも疲れないようにするために、よく脱力して投げることが大事です。

●リプロダクション

 リプロダクションというのは、あまり聞かない言葉かもしれませんが、一定の動きを再現することを指します。
 あるパターンができるようになるためには、偶然に頼らず、一つ一つのボールをきちんとコントロールせねばなりません。同じ5ボールカスケード10キャッチでも、軌道が不揃いのまま何とかこなした10キャッチと、完璧にコントロールされた10キャッチとでは、価値が全く異なります。完璧なコントロールを実現するには、正しいスローを毎回再現する必要があります。
 ただし、完璧なリプロダクションを目指そうとして、あらゆる細部を意識しようとしてはいけません。どこからスローしてどこでキャッチするのかを意識するだけでも、大変な量の思考が必要になります。まして、肩の位置や肘の位置、背筋の状態、脚の使い方なども同時に考慮しようとすることは、不可能です。
 個人的には、リプロダクションを意識するときには、手が動く範囲だけを思い描くようにしています。手を動かしてよい上下左右の限界をイメージして、手をその範囲の内側だけで動かすようにする、ミスをして手がその枠から外れてしまったら、できるだけ素速く枠に戻すようにすることを心がけます。
 もちろん、どのようなイメージを持つとやりやすいかは個人差が大きいでしょうから、様々に実験して、どうすればうまくリプロダクションができるか探ってみてください。

●リズム

 リプロダクションが体の動きという空間的な尺度であるのに対して、リズムは一定の時間間隔でボールをスロー/キャッチするという、時間的な尺度です。体の動きを完璧に再現できても、そのリズムが崩れてしまえば、ジャグリングは安定しません。
 ジャグラーが(自分も含め)やりがちなミスは、ボールを手の中に必要以上に長く持ちつづけてしまうことです。特にサイトスワップ系の、ボールごとに軌道が異なるパターンで、この傾向は顕著に見られます。
 ボールごとに保持時間が違ってしまうのは望ましくありません。端的に言えば、すべてのボールを同じように処理できていないということになるからです。
 ですから、両手とも常に一定のリズムで動かしつづけることが大切です。一定のリズムで動かしていてうまくいかないなら、それはスローの方に問題があるということになります。そうと分かれば、どのスローが高すぎる/低すぎるのかを知ることもできます。
 一方、リズムを崩してでもパターンをつづけようとするなら、どのスローに問題があるのか、なかなか分からないでしょう。そうすると、望ましい投げ方を見つけるのに余計に時間がかかってしまいます。それどころか、のちのち矯正せねばならないような望ましくない投げ方が癖になってしまうかもしれません。そうならないためにも、リズムは意識的に一定に保つことが大切です。

●練習への応用

 以上、3つのRについて述べてきました。注意するべきこととして一点付け加えておきますが、この3つを同時に意識しようとしてはいけません。そんなことは、まず不可能です。そうではなくて、一つ一つのパターンについて、この3つの要素を個別に順番に検討していきます。そうして、それぞれが無意識のうちにできるようになるまで十分に時間をかけます。3つを同時に意識することはできなくとも、3つを同時に無意識に行うことはできるようになるはずです。
 練習する順番としては、ここで紹介した、リラックス、リプロダクション、リズムの順がよいでしょう。
 リラックスは安定を実現するための前提ですので、最初から意識するべきです。
 どのように腕を動かすべきかは、最初からある程度検討をつけることができます。一方で、適切なリズムを知るには、ある程度つづけることができるようにならねばなりません。ですから、リズムより先にリプロダクションを意識した練習をします。そうして20キャッチくらいをきちんとコントロールして成功させられるようになったら、リズムを意識した練習に移ります。
 もちろん、リズムの段階に達しても、ときにはリラックスやリプロダクションに立ち返ることも必要です。行き詰まるたびに、この3つの要素を順番に検討すれば、何ができていないのかを見つけだすことが容易になります
スポンサーサイト

関節

 体の動きはすなわち関節の動きですので、ジャグリングの練習をする上でも、うまくいかないときには、関節ごとに虱潰しに良し悪しを検討していくことが有効です。
 細かいことまで述べるといくら紙面があっても足りないので、ここではとくに注意すべきポイントにのみ絞って端的に説明するにとどめます。

○肩

 肩関節の使い方によって、肘の位置・動きが決まります。肘の位置は手の位置も大きく左右することになり、手の位置はパターンの横幅の大きさとなります。また、肘の位置によってボールを投げ上げるときの力のかけやすさも変わります。したがって、負荷が高いパターンになるに連れ、重要さが増す部位と言えます。
 ジャグリング中に肘の位置が大きく動くと、腕の一定の動きを再現すること(リプロダクション)が難しくなります。これを防ぐには、脇を締めることによって肘を脇腹の横に固定するのが一般的な方法です。ガットーもこれを推奨しています。
 ただし、ボールをある程度以上に高く投げる場合(5カスケード程度以上)は、肩関節もボールを投げ上げる動きに参加させなければいけないので、肘が多少前後に動くのは仕方がありません。これを固定しようとすると、無理のある投げ方になってしまいます。ただし、肘が左右に動くのは問題です。リカバリーなどで脇を開いても、すぐに肘を元の位置に戻すことが大事です。
 僧帽筋の働きで、肩関節自体の位置も変えられます。前後および上下に動きますが、基本的には、両者とも、体に負担のない自然な位置にしておけばよいです。
 たまに肩をすくめるように高くしてボールを投げている人がいますが、これは見栄えが良くないので矯正できるなら矯正したほうがよいと思います。
 腕の付け根が体の前後どちらに寄っているかは個人差があるようですが、ぼくは前寄りで、したがって肩を自然な位置より多少後退させたほうが肩幅が広くなるため、多くのボールを扱う場合など、左右に幅のあるパターンを行うときには意識的に肩の位置を調節することがあります。ただ、この効果はそれほど自覚できているわけではありません。

○肘

 肘関節の動きによって、手の位置・動きが決まります。ジャグリングにおいては、とくに3・4ボールなどあまり高く投げないパターンの場合は、最も重要な部位と言えます。
 まず、上腕と下腕の角度を取り上げましょう。諸説ありますが、ぼくは、上腕と下腕との角度はできれば90度、最大でも100度程度までしか開かないようにするのがよいと考えています。このメリットとしては、たとえば、手の位置を高く保つことができるためキャッチがしやすくなることが挙げられます。肘関節を伸ばしてしまうと、手の位置と顔の位置が遠くなってしまうので、ボールの動きと手の動きとを関連付けることが難しくなり、キャッチの精度が下がってしまいます。
 また、手の位置を意識しやすいため、スローのコントロールも、肘を伸ばす場合よりは楽になります。
 逆に、この角度を大きくすることのメリットとしては、ボールの加速距離を長く取ることができるため、高く投げやすくなり、あまり体に負担をかけずにボールを投げられることが挙げられます。しかし、メリットとデメリットとを比べると、やはり上腕と下腕との角度は小さくするべきだと思います。肘を開くのは、高く投げる必要があるときだけにすればよいです。

○手

 本来は手首と指に、あるいはそれ以上に細かく分析するべきなのでしょうが、あまり複雑になりすぎるのは困るため、それ以上に自分自身それほど細かい分析ができてはいないため、大雑把に述べるに留めさせてもらいます。
 まず手首をどの程度スローに参加させるかについて。ぼく自身は普通のスローで手首を使っているとはとくに思わないのですが、たとえば94444のような、低いスローと高いスローが混在しているパターンでは、高いスローで瞬間的に大きな加速度を得るために使うことはあります。
 基本的には、手首の使い方に関してはそれほど神経質になる必要はないと思います。ただし、ボールに比べてクラブが妙に下手なジャグラーがたまにいますが(自分のことですが)、これはクラブでは手首の使い方がボールに比べて重要になるからではないかと疑っています。ボールもクラブもどちらもできるジャグラーになりたい場合は、早いうちからクラブもしっかり練習して、クラブでの手首の使い方を身につけるのがよいと思います。
 指の動きは、ボールをキャッチするときと、スローでボールを離す瞬間にとくに重要です。あまり力を抜きすぎるとキャッチミスに繋がってしまいますが、力を入れすぎるとスローの瞬間にボールが指に変なふうに引っかかってしまい、また腕の動きもぎこちなくなってしまいます。理想的にはキャッチの瞬間だけ力を強めに発揮し、あとはボールをこぼさない程度に軟らかく掴んでおくのがよいのでしょう。
 ただし、ボールの種類によってかなり違いがでます。ビーンバッグのような柔らかいボールやロシアンボールではあまり力を入れなくても容易にキャッチできますが、ステージボールのような硬いものだとやや強く握らなくてはいけません。
 指の使い方を上達させるには、色々なボールを使ってみるのがよいと思います。色々なボールで練習することで、自分が一番使いやすいボールに関してもキャッチ・スロー力を高めることができます。

○首

 あまり意識されにくいかもしれませんが、首も案外重要です。
 まず、技術的な面について。首の角度によって視線の自然な向きも変わってきます。ですから、パターンの高さによってどの程度上/下を見るかを調節することが必要です。
 ただし、動画を観察する限りでは、ガットーは軌道の高さにはあまり関係なく、顔をかなり上の方に向けているようです。これはバランスやヘッドバウンスをやりやすくするためでもあるでしょうが、そもそも手元を見るようなパターンをやらないからかもしれません。
 それから、持久力の面について。当然ですが、上を向いていると首が疲れます。普通はせいぜい1~2分くらい連続で投げ続ければ、回収するかあるいはドロップするので問題ありません。しかし、エンデュランス種目で長時間投げ続けなければならない場合は、事情は変わります。実際、個人的には5カスケードエンデュランスで一番疲れるのは、以前は首でした。人にもよるでしょうが、エンデュランスに取り組みたいなら、顔をあまり上に向けない状態でジャグリングすることが重要かもしれません。

○背

 背筋をどのように保つかということは、技術的にも見栄えの面でも大事です。
 まず、背筋の状態によって顔とボールとの距離が変わります。原則的には、顔の位置とボールの位置を近くすることが、キャッチの成功率を高めることにつながります
 たまに上体を後ろに反ってボールを投げている人がいますが、こうするとボールと顔との距離が大きくなってしまうので、望ましくありません。見栄えもよいとは言えません。確かにボールを投げ上げやすくはなるかもしれませんが、このメリットを考慮しても、やはり上体を後ろに反るのは勧められません。
 普通の投げ方をするのなら、上体は真っ直ぐ伸ばすか、あるいはやや前に傾けるくらいがよいです。見栄えを言うなら、真っ直ぐ伸ばすほうが望ましいでしょう。また、まっすぐ伸ばしたほうがピルエットを自然に行いやすいというメリットもあります。ただ、単純にボールの位置の把握精度を高めたいなら、上体は前に傾けたほうがよいと言えます。ぼく自身は、やや前に傾けていることが多いです。

○股・膝・足

 脚の使い方は、ジャグリングにとっては副次的かもしれませんが、ハイアップのような負担のかかる投げ方をするときには、あるいは見栄えを気にするときには、よく検討すべき要素です。
 普通の投げ方をする場合でも、下半身が安定しているかどうかでボールの投げやすさは随分変わります。これは、ためしに片足立ちでジャグリングをやってもらえば実感できます。両足の幅がどのくらいとか、それほど細かいことを気にする必要はありませんが、踏ん張ることができて、しかも移動もしやすいよう、あまり変な姿勢は取らないようにします。

心技体

 心技体というのはふつう武道で重視される要素ですが、ジャグリングを考える上でも役に立ちます。
 この心技体というのは、技術面全体をカバーする非常に大きなフレームワークですので、そのぶん個々の問題を解決するためには役に立ちにくいかもしれません。しかし、これをおろそかにすると、練習の方向づけが適切になされず、上達のペースが遅くなってしまいます。逆に、このフレームワークを適切に用いて練習を効率的に構成できれば、長期的な向上につながります
 心技体というのは、いわば練習のスタートラインです。特定のパターンが何ヶ月たっても進歩しない場合、まずこのフレームワークに戻って、一から練習の仕方を考えなおしたほうがよいでしょう。

●心技体の内容

 心技体というフレームワークを有効に使うために、それぞれがどのような要素を含むのかを検討して行きます。

○心

 武道では心とは精神の強さのことなのでしょうが、ここではもっと広く、心や思考に関するあらゆる要素を考慮に入れましょう。
 まずは、ジャグリングをするときの思考。成功すると自信をもって投げるのか、それとも失敗してしまうのではないかと臆病になるか。ポジティブに考えられる方が、当然成功率も高まります。
 あるいは、モチベーション。もっと難しい技が出来るようになりたいと思うか、現状で満足するか。こういった思いは、到達点の高さをかなりの程度決定づけるはずです。
 また、練習方法(もう少し正確に言うと、練習の方法論)。どのような場合にどのような練習方法を用いるかといった知識は、上達するためには欠かせません。

○技

 ジャグリングとして実現しようとするあらゆることを含みます。
 ジャグリングに基本的なものとしては、腕をスムーズに正確に動かす能力があげられるでしょう。
 それ以外にも、眼の動かし方、体の諸関節の動かし方、バランス感覚といった要素が基本的なもので、応用的なものとしてはピルエットや体操系の動きなども含めることができます。

○体

 これは非常にわかりやすいと思いますが、物理的な体の全体です。
 身長・腕の長さなどのかなりの程度遺伝的に決まってしまうものや、筋力のように向上させることができるものがすぐに思い浮かぶかもしれません。視力や動体視力といった眼に見えないものも、重要なスペックです。
 また、長時間の練習あるいは密度の高い練習に耐えられるだけのスタミナも、上を目指すならとても重要です。

 これらの心技体のうちわけを完全に網羅的にあげることはほとんど不可能ですが、考察するときには、できるかぎり見落としが少なくなるよう、十分に時間をかけることが大事です。
 いくつかの要素については、他のフレームワークの記事で分析していきます

●心技体の関係

 心技体という3要素の関係については、いろいろ議論の余地があるところかとは思いますが、ぼくとしては、「心」と「体」という2要素によって「技」が形成されると認識しています。「F(心,体) = 技」といったイメージです。
 したがって、上達を目指すなら、左辺から右辺へというアウトプットと、右辺から左辺というフィードバックとの両者を適切に組み合わせていくことが大事になります。
 まず、おおまかな方針を立てるためにも、「自分にどのようなことができて、どのようなことができないか」という自分の「技」を把握し、今後どのような「技」を身につけていくべきなのかを検討し、目標を設定します。
 そうして、その目標を見据えて、「心」と「体」両側面のレベルアップを図ります。「心」と「体」の両方が十分なレベルに到達できるよう、計画を入念に練ります。一般的に、「技」というアウトプットに対する「体」の役割は、挑戦するパターンが難しくなればなるほど大きくなります。「心」と「体」への配慮のバランスに気をつけましょう。
 計画をたてて練習を開始したなら、その練習に応じた「技」がアウトプットされます。そのアウトプットを再び「心」と「体」にフィードバックする、といったように、このサイクルを適宜回して上達へと結びつけてください。
プロフィール

mascaret

Author:mascaret
福岡出身・東京&千葉&フランス経由、千葉在住のジャグラーです。

*経歴
JJF2014にて
 エンデュランス
  5ボールカスケード1位
  6ボールファウンテン1位
  7ボールカスケード1位
JJF2012にて
 チャンピオンシップ決勝進出(2年連続)
 エンデュランス
  5ボールカスケード1位
  6ボールファウンテン1位
  7ボールカスケード1位

*使用道具
ボール:RF Beanbag M (Rad Factor), Elite 8 M (Gballz) etc.
クラブ:PX3 SIRIUS TRAINING (Play)
リング:Absolute Circus Ring (Absolute Circus), Wind Stream Ring (Mr. Babache), SATURN (Play)

カテゴリ
カレンダー
08 | 2017/09 | 10
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
月別アーカイブ
FC2カウンター
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

検索フォーム
最新記事
最新コメント
リンク
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。